昨日は内陸部、昨晩から暫くはアドリア海沿岸の旅となる。内陸部との気温差は大きく最
高温度は13℃くらいになることがあり、昼間は過ごし易いが朝晩は多少冷えるものの、内
陸部のような寒さはない。
朝食を摂りに外に出ると少しひんやりとするが昨日のような身を切られるような寒さとは違う
から、着る物を変えないといけないようだ。レストランは7時から、年寄りが多いから10分前
くらいには大半の者がドアの前で待っていた。こうした時、年寄りの日本人は時間に律義
だから大半が揃う。それに比べて若い人は割と無頓着で集合時間にはいつも最後にギリ
ギリでやってくる。本日の観光はイストラ半島を巡る。プーラにある世界遺産、円形劇場を
目指して80kmほどの移動。
ホテルは海の直ぐ傍にあるが、これから半島内部を通り抜けて再び海岸に出ると目的地
プーラ。
バスが駐車する場所は海の直ぐ傍、ヤシのような樹が植えてあり南国の雰囲気はするが、
風が吹くと落ち葉が運動会をしているから、アンマッチな風景だ。
ここの目玉は1世紀に建てられた円形競技場または円形劇場とも呼ばれている処の見学。
イタリアのコロッセオ、トルコのエフェソスと比べてさほど大きいとは思えないが、この劇場
には23,000人の観客が収容できるそうだが、見た感じではそんなに多くの人が入るように
は見えない。昔はベン・ハーに出てくるような戦士が戦いの場として、家畜市場になったり
長い歴史を綴りながら現在に至っている。大昔に石作りされたものだが大地震に遭っても
倒壊することのない作りを、どのようにして編み出していたのか興味深い。現在はコンサー
ト、オペラなどに使われている。外から内部を見ることが出来るので、わざわざ中に入る必
要はないと思うが、その中に立つ自分と建物の大きさを実感することができる。
プーラの円形劇場