食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

プーラの円形劇場

2013年12月26日 18時16分36秒 | 旅行

昨日は内陸部、昨晩から暫くはアドリア海沿岸の旅となる。内陸部との気温差は大きく最

高温度は13℃くらいになることがあり、昼間は過ごし易いが朝晩は多少冷えるものの、内

陸部のような寒さはない。

朝食を摂りに外に出ると少しひんやりとするが昨日のような身を切られるような寒さとは違う

から、着る物を変えないといけないようだ。レストランは7時から、年寄りが多いから10分前

くらいには大半の者がドアの前で待っていた。こうした時、年寄りの日本人は時間に律義

だから大半が揃う。それに比べて若い人は割と無頓着で集合時間にはいつも最後にギリ

ギリでやってくる。本日の観光はイストラ半島を巡る。プーラにある世界遺産、円形劇場を

目指して80kmほどの移動。

ホテルは海の直ぐ傍にあるが、これから半島内部を通り抜けて再び海岸に出ると目的地

プーラ。

バスが駐車する場所は海の直ぐ傍、ヤシのような樹が植えてあり南国の雰囲気はするが、

風が吹くと落ち葉が運動会をしているから、アンマッチな風景だ。

ここの目玉は1世紀に建てられた円形競技場または円形劇場とも呼ばれている処の見学。

イタリアのコロッセオ、トルコのエフェソスと比べてさほど大きいとは思えないが、この劇場

には23,000人の観客が収容できるそうだが、見た感じではそんなに多くの人が入るように

は見えない。昔はベン・ハーに出てくるような戦士が戦いの場として、家畜市場になったり

長い歴史を綴りながら現在に至っている。大昔に石作りされたものだが大地震に遭っても

倒壊することのない作りを、どのようにして編み出していたのか興味深い。現在はコンサー

ト、オペラなどに使われている。外から内部を見ることが出来るので、わざわざ中に入る必

要はないと思うが、その中に立つ自分と建物の大きさを実感することができる。

プーラの円形劇場

 


『しめ飾り』

2013年12月26日 17時52分14秒 | 日記

この辺りの年末の行事は山に『裏白』を採りに行くこと。尤も、旧家の話。

山に囲まれ住宅団地が沢山ある、この町は外様が在来住民を数の上で追い越してしま

っているのではなかろうか。町の入口付近に住宅団地が集まり、奥に行くに従って高齢

化率、限界集落予備が増えていく。町の入口は比較的、若い層が住み町外に勤め先を

持つから、こうした人たちは古くからのしきたりや行事には無関心派が多い。

この傾向は何処でも共通しているようで、自宅のしめ飾りすら飾られないから、自動車な

どもっての外だ。昔堅気の私などは高値の花、自動車には必ずしめ飾りをする。

ところが、この10年くらい前からだろうか自動車にしめ飾りをつける人は極端に減り、今で

は飾っている人の方が少数派になってしまった。

飾り終えたしめ飾りを焼いて無病息災を祈る『とんどさん』も、わが団地では参加者が少な

くなったことを理由に廃止されてしまった。

ゴミの収集日、ゴミ袋の中に捨てられているしめ飾りを見ると、なんと罰当たりなことをと、

私などは思うが、単なる飾りとして見ている人に取れば用済みの可燃物にしか思えない

のだろう。玄関に飾る本格的なものは買う人が大半だが、勝手口や車庫などに飾る輪締

めは自作の人が未だ沢山おられる。旧家の人たちの兼農が多いから藁仕事にも長けて

いる。鏡餅、田の神様などに裏白は必要だから、ボチボチと裏白採りが山に見参となる。

面白いことに、自分の山にも裏白はあっても山が荒れていて道も分からなくなっていると

か、良いものが生えていない等の理由により、綺麗で入り易い山に採りに行く。

どこの山主さんも心得たもので、そうした人が勝手に山に入り持って行っても文句は言わ

ないのである。地元の人が地元の山に入っている感覚なのだろう。

これが松茸シーズンならば大変なことになるのだろうが・・・尤も今は松茸も生えないから

何の問題にもならない。私の山に、隣の山にも良質の裏白が沢山ある。葉のギザギザが

一つも欠けていないもので丁度いい大きさを探すから多少の時間はかかるが、適度に陽

がさす木の下には良質のものが多い。これから暫くはお客さんが見えることだろう。


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