関空からカタールのドーハまで約9時間、乗り継ぎ後に到着するのはハンガリーのブダ
ペストでこの空港は所謂、途中下車する人が降り私たちは機内に監禁されたまま1時間
ほど待ち再びザグレブに飛び立つ。こうした行程に時差が絡んでくるが、時差を抜きに
して時間経過をたどると、どんな動きになるのか分かり易い。西に向かうという事は時間
が過ぎても向かうだけ前の日本時間に戻っていくことになる。この論理に従って考えて
いくと面倒になるから時計は日本と国外を表示できるものを用意しておき、機内のディス
プレーに表示される目的地への到着時間などを合わせてみれば分かり易い。
私は昔からカシオ製のワールドウォッチ、為替レート換算機能の小型時計を使っている。
事前に現地通貨レートを入れておけば現地の売価を入力するだけで円に換算してくれ
るから非常に便利だし、アラームも付いている。カタール空港は空の5つ星とか言われて
いるだけあり機内サービスいい。特に食事の質は非常に高いと思っていたが慣れて来た
のか、以前ほど感動はしなくなったけど、それでも質は高いと思う。
何処の航空会社でもそうだろうが、22時40分発の飛行機、飛び立って30分後ともなれば
ボチボチ寝る時間なのに機内食が出される。軽食かと思いきや結構重そうなチキン料理
が出て来た。私は食べる気はなかったので白ワインを貰い、ついでに妻の分も貰って私
が飲むことにした。A330の機体にはリモコン付きのゲームできるディスプレーがあり、暫く
はこれで暇つぶしを出来るし、飽きたら映画でも観ていればいい。ワインを飲みながらテ
トリスやスロットを興じ日本語訳のない映画を観ていると自然に眠くなるから、それに乗じ
て寝込んでしまう。ここで役に立ったのが空港で買った空気枕、枕としてより寄りかかる体
と窓との間に使う。ドーハまでもっと時間がかかると覚悟をしていたが思ったより早く到着
したように思う。飛行機から降りるとバスに乗り到着ゲートまで行く。しかしトランジットと最
終到着とでは降車場所が異なり、トランジットの場合は手荷物に黄色のタグをつけている
から、黄色の到着ゲートの所で降りればいい。降車場所に係りがいてタグの色をチェック
しているから、間違え降りることはまずないと思う。ドーハ到着は現地時間で5時だから夜
が明けそうなタイミングだが、広い空港は照明が煌々と点けられている。前回、来た時の
ことを思い出し
『市場で運ばれて行ったラクダはどうしているかな?』
『食用だから、とっくに人の腹の中』
こんな会話をしながら乗り継ぎゲートをくぐる。
早朝だというのに空港は込み合っていた。敬虔なイスラム教徒の女性は夫以外には黒い
布で顔を隠し、人前では決して物を食べない。先日、放送されたTVでの内容だ。これは極
一部の女性のことだろう。多くは、黒いスカーフのようなもので頭を覆い、顔を出している。し
かも待合所の椅子に座り大口を開けてハンバーガーを食べていた。免税店に向かうと、これ
また多くの人が金銀の宝飾品やブランド物を見入っており、とても早朝の光景には見えない。
ドーハでこうだからドバイではもっと凄い光景が見られるかもしれない。
早朝のドーハ空港、搭乗待合室
機内から見た飛行機雲