食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『機上の人に』

2013年12月16日 17時18分21秒 | 旅行

関空からカタールのドーハまで約9時間、乗り継ぎ後に到着するのはハンガリーのブダ

ペストでこの空港は所謂、途中下車する人が降り私たちは機内に監禁されたまま1時間

ほど待ち再びザグレブに飛び立つ。こうした行程に時差が絡んでくるが、時差を抜きに

して時間経過をたどると、どんな動きになるのか分かり易い。西に向かうという事は時間

が過ぎても向かうだけ前の日本時間に戻っていくことになる。この論理に従って考えて

いくと面倒になるから時計は日本と国外を表示できるものを用意しておき、機内のディス

プレーに表示される目的地への到着時間などを合わせてみれば分かり易い。

私は昔からカシオ製のワールドウォッチ、為替レート換算機能の小型時計を使っている。

事前に現地通貨レートを入れておけば現地の売価を入力するだけで円に換算してくれ

るから非常に便利だし、アラームも付いている。カタール空港は空の5つ星とか言われて

いるだけあり機内サービスいい。特に食事の質は非常に高いと思っていたが慣れて来た

のか、以前ほど感動はしなくなったけど、それでも質は高いと思う。

何処の航空会社でもそうだろうが、22時40分発の飛行機、飛び立って30分後ともなれば

ボチボチ寝る時間なのに機内食が出される。軽食かと思いきや結構重そうなチキン料理

が出て来た。私は食べる気はなかったので白ワインを貰い、ついでに妻の分も貰って私

が飲むことにした。A330の機体にはリモコン付きのゲームできるディスプレーがあり、暫く

はこれで暇つぶしを出来るし、飽きたら映画でも観ていればいい。ワインを飲みながらテ

トリスやスロットを興じ日本語訳のない映画を観ていると自然に眠くなるから、それに乗じ

て寝込んでしまう。ここで役に立ったのが空港で買った空気枕、枕としてより寄りかかる体

と窓との間に使う。ドーハまでもっと時間がかかると覚悟をしていたが思ったより早く到着

したように思う。飛行機から降りるとバスに乗り到着ゲートまで行く。しかしトランジットと最

終到着とでは降車場所が異なり、トランジットの場合は手荷物に黄色のタグをつけている

から、黄色の到着ゲートの所で降りればいい。降車場所に係りがいてタグの色をチェック

しているから、間違え降りることはまずないと思う。ドーハ到着は現地時間で5時だから夜

が明けそうなタイミングだが、広い空港は照明が煌々と点けられている。前回、来た時の

ことを思い出し

『市場で運ばれて行ったラクダはどうしているかな?』

『食用だから、とっくに人の腹の中』

こんな会話をしながら乗り継ぎゲートをくぐる。

早朝だというのに空港は込み合っていた。敬虔なイスラム教徒の女性は夫以外には黒い

布で顔を隠し、人前では決して物を食べない。先日、放送されたTVでの内容だ。これは極

一部の女性のことだろう。多くは、黒いスカーフのようなもので頭を覆い、顔を出している。し

かも待合所の椅子に座り大口を開けてハンバーガーを食べていた。免税店に向かうと、これ

また多くの人が金銀の宝飾品やブランド物を見入っており、とても早朝の光景には見えない。

ドーハでこうだからドバイではもっと凄い光景が見られるかもしれない。

                 早朝のドーハ空港、搭乗待合室

                 機内から見た飛行機雲

 

 

 

 

 

 

 


『ゴミ、マナー』

2013年12月16日 17時15分40秒 | 日記

私がアドリア海の真珠と呼ばれるクロアチアのドブロヴニクで海と空の青さ、中世から続

く家並みを見て綺麗だと見とれていた頃、私の山小屋近くでは不届き者が事もあろうに、

50cmX150cm位のガラス入りの木枠を3枚も不法投棄していた。

家具を分解して始末しようとして取り外した開き戸で蝶番もついていた。その近くには別

の時期に扇風機が1台、米袋に詰められた何かのゴミが1つ放棄されている。その道路端

には大きな椎木がありご神木とされ、しめ縄に御幣が飾られているから、それが何かを知

らない人でも神聖な場所であることは容易に理解できるはずだ。

と、嘆くことなかれ。そうした事にすら鈍感で人として基本的な素養に欠けているから理解

することは不可能なのだ。こんな阿呆どものことを変に理解してしまうほど、時代感覚は変

質してしまった。いつからだろうか。何故だろうか。恐らく、こうした種類の人間は増えること

はあっても減ることはないような気がする。

自己中の人間ばかりになり自分のテリトリーだけ綺麗にすることに専念し、その為なら他人

に迷惑をかけても気にしていない。自分がそんな目に遭うと大騒ぎをする輩の増殖が止ま

らないからだ。似たようなウィルスとしてモンスター・ペアレント、自分の子供さえ良ければ式

の脳味噌を持ち合わせている不幸な子の親。また、別のウィルス株は交通マナーを侵食し

ている。黄色から赤に変わっても通行可の如くスイスイと無視するドライバー。こいつらは目

が悪いのではないかと疑いたくなる。今日は、事もあろうにサン・フラワー観光の小型バスが

観光客を乗せながら、完全な赤信号を疾走して行った。客の命を預かっているという意識な

ど全くないのであろう。自家用車を運転する時は赤信号であっても突っ切ることがあるから、

観光バスであってもいつものように運転している、こんな感覚でしかないのだろう。だから私

は言う。プロの運転手はいなくなったと。

こんな性質の悪いウィルスが蔓延してしまった日本、今では極普通にしている人は絶滅危惧

種として保護しなければならなくなった。その内、世界遺産の新しいカテゴリーに加えられる

かもしれない。


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