古森病院@福岡市博多区 病院管理者のブログ

ベイサイドプレイス近隣にある長期滞在型病院です。投稿記事は管理者の独自見解であり、医療法人の見解ではありません。

髄膜炎菌ワクチン 承認

2014-06-12 17:53:01 | 日記
こんばんは。
古森病院@福岡市博多区です。

今日はワクチンのお話です。

5月26日、日本では未承認だった髄膜炎菌ワクチンが 
厚労省の審議会で承認されました。

以下引用

薬事日報より

薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会は26日、サノフィの国内初となる髄膜炎菌ワクチン「メナクトラ」、中外製薬のALK融合遺伝子陽性の非小細胞肺癌治療薬「アレセンサカプセル」など、7件の新薬等を審議・了承した。



 ▽メナクトラ筋注(サノフィ):新有効成分の4価髄膜炎菌ワクチン(ジフテリアトキソイド結合体)を含有し、髄膜炎菌(血清型A、C、Y、およびW‐135)による侵襲性髄膜炎菌感染症の予防を効能・効果とする。

 髄膜炎菌は、髄膜炎や敗血症の起炎菌となる病原体で、罹患すると頭痛や発熱、悪寒などの症状を呈する。死亡率は髄膜炎で7~19%、敗血症で18~53%と報告されている。主に中央アフリカで感染が報告されており、同ワクチンは渡航者向け。厚生労働省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」で開発要請されていた。

引用終わり

薬事・食品衛生審議会 医薬品第二部会の資料
http://nk.jiho.jp/servlet/nk/related/pdf/1226659873092.pdf#search='%E3%83%A1%E3%83%8A%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%A9+%E6%B7%BB%E4%BB%98%E6%96%87%E6%9B%B8'

髄膜炎菌とは
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k01_g3/k01_43/k01_43.html

通常 髄膜炎になった人から菌が拡散することはありませんが
この菌による髄膜炎は集団感染の可能性があるところが 怖いところです。

髄膜炎菌による髄膜炎は中央アフリカを中心に小流行しており、該当地域に渡航される方は
今まで渡航ワクチンとして 渡航ワクチンを行っているクリニックで輸入ワクチンを
自費接種するしかありませんでした。

2011年には宮崎県において、髄膜炎菌による集団感染があり、一人は死亡し、
医師を驚かせました。
http://idsc.nih.go.jp/iasr/32/380/kj3802.html

他国で承認されていても、日本で承認されていなかったワクチンがまた一つ承認されたことは
喜ばしいことです。

以上、古森病院でした。
ホームページ http://komori-hp.cloud-line.com/







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