古森病院@福岡市博多区です。
先日、ある職員の認知症に関する外部講習の感想レポートを読んでいて
「ん?」と思いました。
当院入院患者さんの大半は大なり小なり認知症を抱えておられます。
毎日接しているのだから、当院職員たちはだいたい疾患について理解しているのだろう・・と
管理人は勝手に思っておりました。
しかし、、、レポートを読んでいて それが独りよがりの考えということを感じました。
人の資質や今までの職場経験などで、認知症に対する理解度が病院職員(医療職)であっても
人それぞれバラバラということに 改めて気づきました。
管理人個人も、精神科でも神経内科医でもないのでとくに認知症のタイプについて
正確に診断することはありません。治療はいろいろノウハウがありますので
及第点かどうかはわかりませんが
そこそこやっています(もっとも入院患者さんのみの治療です)。
対応も、自然に覚えたという感じです。職員の中には講習を受けてなくても
対応が非常に上手な人が少なくありません。
それでもやはり自分を含め、教育が必要だと感じました。
福岡市に連絡し、今年中に認知症サポーター養成講習を病院ぐるみで受けることに致しました。
担当行政の方には「療養病床からの申し込みを待っていた」と言われました。
病院で、認知症サポーター養成講習を受けるところなど少ないのでしょう。
しかしうちはロングステイ病院ですので、患者さんと接する時間がご家族様なみに長いです。
介護保険施設なので、じきじきに行政医療職の方がみっちりご指導くださるそうです。
もっとも養成講座受講だけですべてが解決できるほど、認知症は甘くありませんが・・・。
オレンジリングがもらえる日を楽しみにしています。
認知症サポーター養成講座 企業向けチラシ
http://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/46601/1/syokuiki24.5.18.pdf
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認知症のお客様、ようこそ スーパー・銀行、広がるサポーター育成
朝日新聞 (本紙記事より)
2015年2月17日
【久永隆一】 いま、スーパーや銀行で「認知症サポーター」の研修を受けた従業員が増えています。認知症の人に合わせた接客方法を学んだ人を育て、企業は超高齢社会に対応しようとしています。
写真
イオン幕張新都心店には、認知症サポーターがいることを知らせる掲示板がある=千葉市美浜区
イオン幕張新都心店(千葉市)。店員のネームバッジに、オレンジ色のロバのシールがはってある。認知症サポーターの目印だ。「連日、パジャマを買いに来る」「店内で一緒に来た家族とはぐれ、迷子のようになってしまう」。イオンの各店では、認知症の症状をうかがわせる買い物客が増えているという。07年からサポーター養成をはじめ、パートやアルバイトを含め約4万8千人が受講した(昨年2月)。
サポーターになった幕張新都心店の女性店員は「お客様と接していて認知症である可能性を感じたら、ゆっくりと話し、内容も簡潔にするように心がけている。落ち着いて対応できるようになったと思います」と話す。
サポーターの研修はおおむね1時間半かけて、記憶力や判断力の低下といった特有の症状などを学ぶ。自治体が住民向けに開くほか、企業が社員向けに開くことも。企業では、具体的な場面を想定して、適切な接客方法を探るグループワークに取り組む例もある。
■困った経験67%
金融機関でも近年、サポーター養成の動きが広がる。三井住友銀行が本格的に取り組んだのは、2014年10月から。課長級以上の約600人に研修をした。受講者へのアンケートでは、67%が認知症とみられる顧客の対応に困った経験があったと回答した。
「通帳がなくなったと繰り返し来店する」「残高がおかしい。銀行が不正操作したんだろうという、事実ではないクレームを受けた」といった声があったという。支店独自の養成も含め、サポーターは計約1400人になる。
みずほ銀行は2012年5月から取り組む。担当者は「若いお客様はインターネットでの振り込みを使う傾向にある。来店客に占める高齢者の割合は高まっており、認知症への対応は欠かせない時代だ」と話す。15年3月末には、支店のロビー担当者ら計3千人以上をサポーターにする計画だという。
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古森病院ホームページ http://komori-hp.cloud-line.com/
先日、ある職員の認知症に関する外部講習の感想レポートを読んでいて
「ん?」と思いました。
当院入院患者さんの大半は大なり小なり認知症を抱えておられます。
毎日接しているのだから、当院職員たちはだいたい疾患について理解しているのだろう・・と
管理人は勝手に思っておりました。
しかし、、、レポートを読んでいて それが独りよがりの考えということを感じました。
人の資質や今までの職場経験などで、認知症に対する理解度が病院職員(医療職)であっても
人それぞれバラバラということに 改めて気づきました。
管理人個人も、精神科でも神経内科医でもないのでとくに認知症のタイプについて
正確に診断することはありません。治療はいろいろノウハウがありますので
及第点かどうかはわかりませんが
そこそこやっています(もっとも入院患者さんのみの治療です)。
対応も、自然に覚えたという感じです。職員の中には講習を受けてなくても
対応が非常に上手な人が少なくありません。
それでもやはり自分を含め、教育が必要だと感じました。
福岡市に連絡し、今年中に認知症サポーター養成講習を病院ぐるみで受けることに致しました。
担当行政の方には「療養病床からの申し込みを待っていた」と言われました。
病院で、認知症サポーター養成講習を受けるところなど少ないのでしょう。
しかしうちはロングステイ病院ですので、患者さんと接する時間がご家族様なみに長いです。
介護保険施設なので、じきじきに行政医療職の方がみっちりご指導くださるそうです。
もっとも養成講座受講だけですべてが解決できるほど、認知症は甘くありませんが・・・。
オレンジリングがもらえる日を楽しみにしています。
認知症サポーター養成講座 企業向けチラシ
http://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/46601/1/syokuiki24.5.18.pdf
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認知症のお客様、ようこそ スーパー・銀行、広がるサポーター育成
朝日新聞 (本紙記事より)
2015年2月17日
【久永隆一】 いま、スーパーや銀行で「認知症サポーター」の研修を受けた従業員が増えています。認知症の人に合わせた接客方法を学んだ人を育て、企業は超高齢社会に対応しようとしています。
写真
イオン幕張新都心店には、認知症サポーターがいることを知らせる掲示板がある=千葉市美浜区
イオン幕張新都心店(千葉市)。店員のネームバッジに、オレンジ色のロバのシールがはってある。認知症サポーターの目印だ。「連日、パジャマを買いに来る」「店内で一緒に来た家族とはぐれ、迷子のようになってしまう」。イオンの各店では、認知症の症状をうかがわせる買い物客が増えているという。07年からサポーター養成をはじめ、パートやアルバイトを含め約4万8千人が受講した(昨年2月)。
サポーターになった幕張新都心店の女性店員は「お客様と接していて認知症である可能性を感じたら、ゆっくりと話し、内容も簡潔にするように心がけている。落ち着いて対応できるようになったと思います」と話す。
サポーターの研修はおおむね1時間半かけて、記憶力や判断力の低下といった特有の症状などを学ぶ。自治体が住民向けに開くほか、企業が社員向けに開くことも。企業では、具体的な場面を想定して、適切な接客方法を探るグループワークに取り組む例もある。
■困った経験67%
金融機関でも近年、サポーター養成の動きが広がる。三井住友銀行が本格的に取り組んだのは、2014年10月から。課長級以上の約600人に研修をした。受講者へのアンケートでは、67%が認知症とみられる顧客の対応に困った経験があったと回答した。
「通帳がなくなったと繰り返し来店する」「残高がおかしい。銀行が不正操作したんだろうという、事実ではないクレームを受けた」といった声があったという。支店独自の養成も含め、サポーターは計約1400人になる。
みずほ銀行は2012年5月から取り組む。担当者は「若いお客様はインターネットでの振り込みを使う傾向にある。来店客に占める高齢者の割合は高まっており、認知症への対応は欠かせない時代だ」と話す。15年3月末には、支店のロビー担当者ら計3千人以上をサポーターにする計画だという。
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古森病院ホームページ http://komori-hp.cloud-line.com/