ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート

「神話探偵団~スサノオ・大国主を捜そう!」を、「ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート」に変更します。雛元昌弘

6 ウソから出た誠

2008-11-22 10:27:54 | Weblog
●ひめ 080910 16:30
けだるい目覚めです。今宵は酔いつぶれて、明日からは昼型の生活に切り替えたいと思っています。書き上げた『大国の里殺人事件』、ちょっとは期待していて下さい。

一眠りしている間に、いろんな論点がでてきましたね。
カントクの問いかけの「なぜ、夫婦神とせずに、兄弟神として、誓いで子どもを生ませたか」には大いに興味がありますよ。
おっしゃる通り、嘘をホントらしく書く小説家からみると、記紀神話の明らかな「ウソ話」が一番面白い。
歴史家は、ウソかホントか、が問題でしょうけれど、小説家の端くれのひめとしては、嘘をホントのように書いたところより、嘘をわざと嘘らしく書いたり、ホントの話を嘘らしく書いていたりしているところにそそられますね。
「ウソからでた誠」「身からでた錆」が一番面白いんじゃない。カントク?
小説で登場人物を動かす時に、一番苦労するのは動機なんです。ホビットさんの「5W1H」でいえば、私の興味は「何のために」です。推理小説を書いていて、この動機の部分を考えるのが一番難しいけど、楽しい。「好き、いとおしい、嫌い、憎い、殺してやりたい・・・」
 例えば、アマテラスとスサノオの「誓い(ウケイ)」で、アマテラスの玉から5王子、スサノオの剣から3女神が生まれたとされているけど、なぜ、こんな、誰にでも解る嘘を書いたのか、ここから推理小説の謎解きを書きたいよね。

●カントク 080910 17:35
 「祝い人」の岩井の名にかけて、是非、ひめの原稿アップを祝いたいね。場所のメール送ってよ。
 なんか、「ウソからでた誠」だの、「身からでた錆」だの私に当てつけてない?年寄りはちょっとした事でひがむのよ。

 「誓い(うけひ)、誓約」の出てきた背景として、ボクちゃんのアマテラス・スサノオの近親相姦説は、1つの動機になりますね。それを記紀は隠したことは考えられる。
 僕は、アマテラスとスサノオは実際には夫婦で、スサノオの方が偉大な王であったため、天皇家は祖先のアマテラスを上位に持ってくるために、「誓い(うけひ)、誓約」神話が作られたと考えている。

●まる 080910 17:50
 「ほら~小説家」のヒメの発言は、いつもみんなと発想が逆で面白いねよね。
 実は、ちょうど今、石の宝殿のある「大国の里」を新幹線で通り過ぎたところなの。偶然とは面白いよね。9時には東京駅に着くので、お店を教えてよ。『大国の里殺人事件』の話を是非、聞きたいよね。

 スサノオ英雄説とスサノオお坊ちゃん説の争いで楽しいなあ、と思っていたら、スサノオ架空説、スサノオ・アマテラス非兄弟・夫婦説、スサノオ・アマテラス別時代説がでてきましたよね。さらに、方法論として、「神話遺跡を探そう論」と「神話の嘘の動機論」、論点は出尽くしたかな?
 論点整理のために、スサノオに関して、どんなデータがあるのか、ボクちゃん、紹介してくれない? (日南虎男)