ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート

「神話探偵団~スサノオ・大国主を捜そう!」を、「ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート」に変更します。雛元昌弘

28 スサノオの海洋民族国家起源説

2009-03-31 21:57:39 | Weblog
水俣の打瀬船

●ホビット 22:26
カントクの「海洋民族による古代国家起源説」は大賛成ですね。エーゲ海文明や地中海文明を見ても、海を渡った交流と交易が文明を育んでいます。
エジプト、メソポタミア、インダス、黄河の4大文明は、豊かな農耕文化が基礎になっていますが、河川を通した交流・交易・支配体制も無視できないのではないでしょうか?

●ヒメ 22:31
確かに瀬戸内海は世界一美しい、穏やかな多島海よね。

●カントク 22:32
九州だって、朝鮮半島から九州西海岸に沿ってずっと小さな島が連なっておる。九州西海岸から瀬戸内海にかけては、世界一の多島海と言ってよい。
海から見ると、朝鮮半島から先は、全部、島じゃ。古事記の国土創世の神話もイザナギ・イザナミの「島生み」から始まっておる。

●マル 22:37
岡山県の日生(ひなせ)で仕事をしたことがあるけど、ここの漁民は帆船の打瀬船に乗って朝鮮半島の西まで漁に行っているのよね。日生の資料館の館長に聞いたけど、ちょっと先の方まで行って来る、という感覚だったそうよ。
さらにすごいのは、愛媛県八幡浜市の漁民よ。大正時代に打瀬船でアメリカに渡っているのよ。

●カントク 22:42
堀江謙一氏の『太平洋ひとりぼっち』の太平洋横断は素晴らしい快挙だけど、それを凌ぐ話だなあ。

●長老 22:44
僕の祖父は岡山の出身だけど、岡山藩は密かに中国と密貿易を行っていた、と聞いたことがある。その拠点が日生なんだ。
「島国根性」などと日本を否定的に言う人がいるけど、事実誤認も甚だしい。「島国」はもともと開放的だったんだ。

●ヒナ 22:48
私の大好きな沖縄も、台湾から沖縄、鹿児島へとずっと島が連なっていますよね。

●ホビット 22:49
樹皮で作ったカナディアンカヌーは、ネイティブ・アメリカンのものだと思われているけど、全く同じ形の樹皮カヌーがバイカル湖のほとりから、シベリア、オホーツク海にかけてあります。アイヌの人達も同じ様な樹皮カヌー・ヤラチプを作っています。
丸木船に舷側を付けて作る沖縄のサバニは、アイヌのイタオマチプと同じ構造だし、古代にも同じような構造の船が作られています。

●長老 22:55
朝鮮半島、台湾、サハリン・千島列島、の3つの海の道は縄文時代からあったと思う。

●カントク 22:59
海の民には、世界はどこまでも繋がっておる。「海は広いな大きいな」「海路は続くよ、どこまでも」~。
ボクちゃん、魏志倭人伝に何か書かれていないかな?

●ボク 23:02
 魏志倭人伝は、対馬国を「船に乗って南北に市糴(してき:買い入れる)する」交易国として伝えています。

●ヒメ 22:04
スサノオの「海洋民族国家起源説」は大収穫。
男どもは海や船の話をしだすと夢中になるのよね。しかし、お肌の曲がり角、三十路の私にとっては、シンデレラタイムよ。
話は尽きないけど、次回のミーティングにしない?皆さん、お休みなさい。

(ネタモトは日向勤氏の『スサノオ・大国主の日国―霊の国の古代史』(梓書院)です)


にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村 小説ブログ ミステリー・推理小説へ
にほんブログ村 小説ブログ 歴史・時代小説へ
ブログランキング・にほんブログ村へ



最新の画像もっと見る

コメントを投稿