KONASUKEの部屋

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ツクバクロオサムシ20201012

2021年02月16日 | コウチュウ目
ツクバクロオサムシ。
前脚のふ節の幅が広いので、典型的な♂、ですね。

オサムシ科の♂は、前脚のふ節が幅広いです。
これは、交尾の時に、♀の背中にしがみつくのに都合がいい。
ふ節の下面には、褐色の毛が生えていますね。

良く見ると、中脚の脛節の先方半分辺りにも、褐色の毛が生えています。
トップの画像、二番目の画像でも確認出来ます。

大きさはKONASUKEの人差し指の第一関節くらいだから、22~23mm程でしょうか?

この種もそうですが、オサムシ亜科の多くは、翅が退化して飛べません。
大きな山や川、海を越えて移動することが出来ません。
なので、突然変異が蓄積しやすく、それぞれの地域で、独自の形態を持つようになります。
ツクバクロオサムシは、関東北東部亜種で、茨城県内では、県北の高標高地や県南の筑波山周辺に分布するとのこと。

①前胸背の幅が最大になるのは、前寄りで、それ以降は細く括れるので、全体に縦長の印象
 (アオオサムシでは、前胸背のほぼ真ん中付近で幅が最大になり、全体に横長の印象)
 ※縦横比は、ツクバクロオサムシがごくわずかに縦長なだけで、ほぼ3:4
②前胸背の正中線を走る縦溝は、アオオサムシよりも深い

過去に「オサムシの一種」として掲載した個体も、ツクバクロオサムシと思われます。

分類:コウチュウ目オサムシ科オサムシ亜科
体長:20~23mm
分布:関東北東部
   丘陵~山地
成虫の見られる時期:4月下旬~10月初旬
          成虫で冬越し
エサ:昆虫やミミズなど(果実?)
その他:赤銅色~緑色の光沢を持つ。
    緑色や黒色の個体は少ない。
    前胸背の幅が最大になる位置は、前方に寄っており、全体的に縦長な印象を受ける。
    (アオオサムシではほぼ真ん中で幅が最大となり、横長な印象を受ける。
     縦横比はどちらもほぼ3:4)
    アオオサムシに比べて、前胸背板の正中線を通る縦溝が深い。
    後翅が退化して飛べない。
    森林やその周辺で見られる。
    クロオサムシ(北海道、本州中部以北)の関東東北部亜種。
    (北海道で3亜種、本州で9亜種の計12亜種に分類される。)
    茨城県内では、県北の高標高地や、県南の筑波山周辺に分布する。
    土中、苔下越冬が主体だが、高地では朽木や倒木樹皮下でも越冬する(クロオサムシ)。
参考:茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
   しみじみ観察メモ
   里山のゴミムシ
   東京昆虫館
   KEI’s昆虫採集記-ver.2/rev.4a-
   とある虫屋のむし写し


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