本州で越冬していたオオハクチョウが根室地方に集まり、滞在しています。
1カ月あまり、新芽が出た牧草地やアマモが採れる野付湾や風蓮湖、厚岸湾など
を拠点にします。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ ねぐらに向かうオオハクチョウ ★
オオハクチョウは淡水を好むと思われますが、汽水域から海水に生えるアマモが
多い野付湾のようなところを餌場にし、河口のヨシ帯をねぐらにします。
早朝にねぐらを飛び立ち、湾内のアマモ場に向かうグループと内陸の牧草地帯に
向かうグループがいます。
湾内でアマモを食べるグループは満潮になり水深が深くなると湿地帯の沼に水を
飲みにやってきます。アマモを食べるとどうしても塩分を摂ってしまうので、
水を飲み体内の塩分濃度を調整しなければいけないのです。
多くのオオハクチョウがやってきて沼で水を飲みます。ついでに水辺で休息して
行きます。
夕方、太陽が地平線に沈むころ頃から、それまで頭を翼に入れ休息をとっていた
群れが次々に飛び立ちだします。水面を滑走し、飛び上がって行きます。
柔らかな薄紫に染まった空に向かい、ねぐらにしている当幌川の河口ヨシ帯の
方に飛んでいきます。
オオハクチョウたちはしばらくルーティーンな生活を送り、体力をつけて行き
ます。
6000キロ以上の旅のために。