群れからはぐれたオナガガモのメスはオジロワシに掴まる寸前に急転直下、
水の中に飛び込みました。咄嗟の判断で逃げられました。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ オジロワシ・1羽のカモに集中、捕獲 ★
そこまではよかったのですが・・・?追いかけていた成鳥のオジロワシは
諦めなかったのです。上昇し、ホバリングし、真上から襲い掛かりました。
ほっとしたように見えたカモを目がけ、水面に近寄ります。カモは素早く
水面に潜り、難を逃れます。
しかし、オナガガモは潜水できません。水面から隠れるほどしか潜れません。
しかも運が悪いことに、水深が浅くなっています。30㎝ほどでしょうか。
ワシから丸見えです。ワシは繰り返し、襲っていきます。
4回目に水の中に飛び込み、体が半分入りました。カモを掴んだかのように
見えました。ほんの数秒後、カモが近くに現れました。おそらく掴まれたの
でしょうが、すり抜けたんです。
ワシは再び、飛び上がり、再び捕獲態勢に張ります。周りには、周辺にいた
若いオジロワシがやってきています。4、5羽がホバリングしながら横取り
しようと狙っているのです。
カモはすでに取り囲まれている状態です。成鳥が襲っていく、潜ります。
上がってくると次に若いワシが急降下して行きます。潜ります。頭を出す、
別なワシが襲ってきます。咄嗟に飛び出そうとしますが、襲われて水に飛びこみ
ます。
すでにパニックです。どうしたらいいのか、考える余裕はなさそうです。
ついに、2歳くらいのワシが両脚で翼を掴み、引き上げました。両翼をうまく
掴んでいます。
飛び上がろうとしてるとカモが力を入れたのか、片方の翼が脚から外れ、
さらに片方も抜け、水面にカモが落ちていきました。
ラッキーと一瞬、思えました。
が、ワシもえらい。あとからきていた個体が落ちて体制を整えようとしたカモ
を掴みあげたんです。今度は両脚でがっちり掴んでいます。捕獲成功です。
漁夫の利とはこのことです。最初に追いかけた成鳥は眼の前で掻っ攫えられて
しまいました。共同作業は最後に捕ったもの勝ちで、終わりました。