8月に入るとタンチョウの若たちが野付半島の干潟で堂々と餌取りをする姿を見かけます。
翼の先に黒い斑が付いている、首が薄汚れている、頭があまり赤くない、そんな特徴を
持った若きタンチョウたちです。
おばんです。小太郎でごじゃります。
◆ 若きタンチョウ、のんびり ◆
野付半島には4、5つがいの成鳥が夫婦が縄張りを持っています。初春からヒナが小さな
時期は夫婦はなわばりに入ってくる他のタンチョウには攻撃的で、見つけ次第急襲します。
それは激しい攻撃です。
ときどき3~6羽ほどの若いタンチョウが夫婦の監視が薄い場所にやってきてエサを捕っ
ていることがあります。彼らはおどおどしながら番いの巣から遠くて見つかりにくい草原
や人の気配が多い干潟、草原に降りていることがあります。
多くは1週間以内にいなくなるので、その間に見つかってしまうのです。
ところがヒナが大きくなる8月頃になると夫婦はヒナに寄り添い、懸命に世話を焼きます。
警戒心が強くなり、人からも遠ざかります。子育てに失敗した夫婦はのんびりとした雰囲気
が出て、若きタンチョウがやってきても以前ほどは攻撃的にはなりません。
そんな気配を知ってるのか、若きタンチョウの滞在期間が増えるようです。
のんびりとゆったり潮が引いた干潟に出てきて、餌取りに励むタンチョウたちを見る機会
が増えだしました。
#タンチョウ #野付半島 #野鳥