早朝は海霧に包まれる日が多いこの頃。気温も上がらず、寒さ対策を怠らないように服装
だけは気を付けています。暑いのは我慢できますが、寒さはやる気を失わせます。
おばんです。小太郎でごじゃります。
◆ エゾカンゾウ満開 ◆
気温13度、水滴がいっぱいついたエゾカンゾウの花がすでに花を開いています。新鮮な
橙色。しっとりと落ち着いた色合いです。太陽が出ていると眩い色に発色しますが、霧を
通した光にはしっぽりした色合いになります。
私はこの色合いの方が好きです。野付半島の草原のように広大に咲き誇るとこのしっぽり
色が落ち着きます。
早朝から開花するエゾカンゾウ。夕方にはこの瑞々しさや張りが薄れ、美しさも半減しま
す。鳥も花も早朝が一番。湿った空気の中で色香をたっぷりためて開く花弁。惚れ惚れし
ます。
花径の先端には花蕾が3-6個ほど付き、満開の謳歌を維持していきます。2週間ばかりの
繁殖期です。
最近はエゾジカが増え、花芽の時期に食べられることが多いので、場所によっては以前の
ような美しさは消え失せているところがあります。
20年前にはエゾジカは少なく花芽を食べられることはありませんでしたから広範囲に咲き
誇っていました。どこも馬や牛が放牧されていた場所です。馬、牛たちは食べなかったんで
しょうね。
今ではエゾジカが定住したところではほとんどエゾカンゾウが見られません。葉や花茎が食
べられている食痕を見つけるたびに、試練だと思うようにしています。
これからもよろしくお願いします。
大和の野辺でも、ヤブカンゾウが咲き始めノカンゾウもボチボチ。
梅雨が、あらゆる生き物を育てます。