エゾタカネセンブリを見に行ってきました。摩周湖の外輪山、リスケ山と西別岳の尾根
付近の登山道の脇で咲いています。毎年、この花を見たくて登ります。
おばんです。小太郎でごじゃります。
◆ エゾタカネセンブリ ◆
今年は霧の摩周湖という表現がぴったりの天候が続いています。海霧が下から押し寄せ、
睫毛や髪の毛に水滴が付着してきました。
尾根に近づくほどしっとりとしてきます。高山の尾根を思わせる風と霧の光景です。
ようやく青紫色の小さな花を見つけました。
花は小さく、直径が1㎝ほどしかありません。花弁は淡い青紫色、その中にさらに濃い
青い斑点が散りばめらています。十字になった花弁は、近寄ってみると忘れられない
美しさ。花弁1枚1枚に緑色の蜜溝があります。ここから蜜を分泌し、虫を誘います。
前には雄しべが4本、蜜溝を挟むように立ちはだかってます。
風が強く当たるところは丈が低く、かわいらしい。高い山に似合う花、適応する花だと
思います。丁度咲き始め。花径の先の方から花が開き、下の方にはつぼみがいっぱい
ついています。
登りの途中で出会った女性が嬉しそうに言ってた「センブリを見にきた」が耳に残ります。
エゾタカネセンブリの碧夏惜しむ