窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

スズガモが居残っています。

2020-07-06 15:34:39 | カモ類

6月に春別川や当幌川、茶志骨川の河口上流にスズガモが集まり、休んでいる

光景を観察します。4、5羽ではなく30羽から100羽以上のスズガモが干潮で

水が引いた岸辺や浅瀬で休んでいます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

           ★ スズガモが居残っています ★

合わせると野付湾内に500羽以上のオスメスが混じったスズガモの群れが居残っ

います。

4月から5月はじめに本州の方から移動してくるスズガモの群れは遠くからの

観察で正確には分かりませんが、2万から3万羽がいます。

大きな群れになり湾外から湾内に飛んできて、アサリの小さな貝を丸呑みして

ます。野付湾の豊富なアサリが北極の沿岸に向かう彼らの体力を育みます。

日本に渡来する海ガモ類では最も多くやって来るスズガモ。日本近海の浅瀬は

貝類が豊富でとりやすい環境が多いということです。全国的に干潟が少なくな

っているので野付湾は貴重な中継地です。

移動してきたほとんどの個体は北極圏に面した地域に渡るのですが、毎年一部

個体たちが居残っています。何故なのか考えるようになりました。

以前、北極海で繁殖するコクガンが3羽ほど居残り、夏季に野付半島の干潟や

湿地帯で過ごしたことがります。若き個体でした。負傷した様子はなかったの

で、冗談で繫殖しないから渡らなくてもいいか、的に居残ったんではと思った

ことがありました。

繁殖地は湖や沼、湿地です。野付半島の周辺には似たような環境がたくさんあ

ります。

もしかすると居残り連中の一部はここで繁殖しているのかもしれません。

実際、ゴマフアザラシは北に帰らず、野付湾で繁殖し、年中棲息しています。



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