窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

ソバの花、満開

2020-09-08 14:53:10 | 根室の風景

ソバの花が満開です。牧草地の改良事業、掘り起こした後を利用して、秋そばが

植えられています。

おばんです。小太郎でごじゃります。

            ★ ソバの花、満開 ★

中標津はソバ打ち名人がこの10年、すごく増えました。そのせいか、ソバの

栽培が拡大しました。7月に植えたものが花を付けています。

火山灰地の上にできた黒土。海霧のせいで牧草地しかできないとされてきた大地。

ソバは亜寒帯に属する根室地域ような冷涼な気候、雨が少なく乾燥した土地でも

容易に生育します。

おかげで蕎麦屋が増え、蕎麦好きなものには一つの文化ができつつあります。

出汁の文化がなかったので、旨味に関しては本場にはまだまだ遠きかもしれま

せんが、とれたてのソバが使える強みがあります。

ソバはタデ科ソバ属の1年草。秋はタデ科の植物が多く生えてきてるので、すご

親しみが湧くのです。穀類というとほとんどがイネ科、ソバは特異です。

縄文時代晩期から「蕎麦がき」として食べられていたそうですから、イネより早く

日本には定着していた植物です。

日本では貧乏県と言われていた山陰地方や信州地方が有名ですね。出雲そば、

信州そばは地元ならではの美味しさが伝統です。

北海道は作付面積、収穫量ともに10年以上トップ。ソバ粉と言えば北海道と

言われるようになっていますが、威張れません。国内消費の80%は外国産です。

美しいソバの花を見ながら、ソバの勉強させてもらいました。

◆ ついでに、ソバの原産地は遺伝的な調査から「中国の雲南省北部の三江併流

地域」であると京都大学の大西近江先生が明らかにしました。

1980年から20年かけた地道な調査からの解明です。すごいな。



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