6月の森や草原はシカにとって豊かな季節です。食べ放題の草がどこでも手に
入ります。厳冬期のことを思えば天国です。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ エゾジカ、それぞれ ★
この時季、エゾジカたちは独りや小さな家族、群れになって生活する個体が
います。
仲間を作らず単独で暮らすシカはとっても警戒心が強く、周囲に注意を払い
ながら、群れが見せないような大胆な行動をとったりします。日中でも見通し
の良い牧草地に出てきます。
オオカミがいたらきっと狙われる対象になるはずです。今は、いませんが、いた
頃はきっと見せない行動です。
遠くで見かけ、ゆっくり近寄って行くとすぐに見つかりました。こちらを向き、
気配と正体を見定めると、即、走り出しました。若いメスです。メスの単独は
珍しい。
おそらく3歳くらいの若いメスです。体が引き締まり、走ると大腿筋が浮き上が
り、躍動して行きます。魅力的な体です。牧草地を横切り、林の中に飛び込ん
でいきました。
メスは家族を大切にします。子供の姉妹を連れ、母親がリーダーになって行動
します。母親の子供、娘の子供が集まり、4、5頭の小さな群れになって生活
するのがよく見られます。
何かと協力しあい、助け合って生きています。時に、2歳くらいの短角が生えて
いる息子を連れていたりします。秋になれば若きオスの群れに合流するはずです。
オスはいろいろ。年寄りは似たような年齢層が集まり、ゆったりと草地でて草
を食べていたりします。のんびりとしたものです。若き連中はリーダーにまと
められ、夏季でも20、30頭の群れを成しています。
ただ、オスにはソリタリーと言われる独りものがけっこういます。群れに入る
ことが嫌なんですね。
出会えば、瞬時に走り去っていきます。
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