この冬はマイナス20℃前後になった朝が多い。厳寒大好きには、わくわくす
る気候です。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ マイナス20℃の朝 ★
弟子屈町の藻琴山の中腹に行けば、ダイアモンドダストやサンピラーが必ず見
ることできるのに、遠い。でもいいのだ。根室原野でもマイナス20℃の美し
い景色が現れるのだ。
自称「フロストツリー」(frost tree)と名付けた風景を広大に見ることができる
のです。マイナス20℃の中、空気中の水蒸気が大地一面に漂うことがあります。
根室原野の木々の枝枝に付着して凍りつき、霜のような結晶となり成長し、木が
真っ白に変身します。
太陽が地平線から顔を出し、森の樹冠に当たりだすとそれまでくすんでいた白が
突然に発色します。角度により金色に輝き、白くなった木の輪郭がふわりと浮き
上がってきます。
絶句です。その美しさに圧倒されます。でも・・・・。この美しさは太陽が容赦
なく登ってくるので、どんどん色あせてきます。しかも、光のエネルギーでフロ
ストが破壊され、散って行きます。
落ち往く結晶はダイアモンドダストになりわずかな間光り輝き、浮遊して消えて
いきます。はかなき繊細な美しさ。
寝坊すれば見ることのできない広大なスペクタクルです。
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