窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

マイナス20℃の朝

2021-01-27 20:12:13 | 根室の風景

この冬はマイナス20℃前後になった朝が多い。厳寒大好きには、わくわくす

気候です。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

            ★ マイナス20℃の朝 ★

弟子屈町の藻琴山の中腹に行けば、ダイアモンドダストやサンピラーが必ず見

ことできるのに、遠い。でもいいのだ。根室原野でもマイナス20℃の美し

い景色が現れるのだ。

自称「フロストツリー」(frost tree)と名付けた風景を広大に見ることができる

のです。マイナス20℃の中、空気中の水蒸気が大地一面に漂うことがあります。

根室原野の木々の枝枝に付着して凍りつき、霜のような結晶となり成長し、木が

真っ白に変身します。

太陽が地平線から顔を出し、森の樹冠に当たりだすとそれまでくすんでいた白が

突然に発色します。角度により金色に輝き、白くなった木の輪郭がふわりと浮き

上がってきます。

絶句です。その美しさに圧倒されます。でも・・・・。この美しさは太陽が容赦

なく登ってくるので、どんどん色あせてきます。しかも、光のエネルギーでフロ

ストが破壊され、散って行きます。

落ち往く結晶はダイアモンドダストになりわずかな間光り輝き、浮遊して消えて

いきます。はかなき繊細な美しさ。

寝坊すれば見ることのできない広大なスペクタクルです。



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