窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

オオソリハシシギ

2021-05-21 16:37:16 | シギ・チドリ

秋は北極圏のツンドラ地域から一挙にオーストラリアに渡る驚異の長距離フラ

ター、オオソリハシシギ。春はのんびり北上して行くようです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

           ★ オオソリハシシギ ★

野付湾にやって来るオオソリハシシギは少数で渡ってきます。黄海のように多数

が通過して行くことはありません。それでも毎年、10羽前後の個体が姿を見せて

くれます。

春は北極圏の氷が融け、大地が見え、虫などの生き物が大発生する時期にあわせ

北上して行くようです。この連中は千島列島をゆっくり北上してカムチャッカ

半島の干潟で体力を付け、ツンドラの大地に向かうのです、きっと。

すでにオスもメスも夏の羽色に変わり、凛々しくなっています。この色は繁殖地

湿原の色合いに似合っているのです。

干潮から満潮に向かい潮が上がってきても水の中に入り、黙々と食べ物を捕り出

しています。水かさが増してくると砂地に隠れていたゴカイが顔を出し、とっ

ても捕り易そうです。

泥の干潟だと泥の中に長い嘴を入れ、ゴカイを引きだしていますが、砂地だと

長い嘴が入りづらく、水かさが増してきた方がゴカイを引きだしやすそうです。

目の前で長いゴカイを引き揚げ、上手に呑み込みます。効率の良さに感動を覚

えます。

体力をつけるにはもってこいの干潟です。



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