秋は北極圏のツンドラ地域から一挙にオーストラリアに渡る驚異の長距離フラ
イター、オオソリハシシギ。春はのんびり北上して行くようです。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ オオソリハシシギ ★
野付湾にやって来るオオソリハシシギは少数で渡ってきます。黄海のように多数
が通過して行くことはありません。それでも毎年、10羽前後の個体が姿を見せて
くれます。
春は北極圏の氷が融け、大地が見え、虫などの生き物が大発生する時期にあわせ
北上して行くようです。この連中は千島列島をゆっくり北上してカムチャッカ
半島の干潟で体力を付け、ツンドラの大地に向かうのです、きっと。
すでにオスもメスも夏の羽色に変わり、凛々しくなっています。この色は繁殖地
の湿原の色合いに似合っているのです。
干潮から満潮に向かい潮が上がってきても水の中に入り、黙々と食べ物を捕り出
しています。水かさが増してくると砂地に隠れていたゴカイが顔を出し、とっ
ても捕り易そうです。
泥の干潟だと泥の中に長い嘴を入れ、ゴカイを引きだしていますが、砂地だと
長い嘴が入りづらく、水かさが増してきた方がゴカイを引きだしやすそうです。
目の前で長いゴカイを引き揚げ、上手に呑み込みます。効率の良さに感動を覚
えます。
体力をつけるにはもってこいの干潟です。
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