うろこ雲は秋の深まりを感じさせる風物詩であると言われている。今日は、上空がうろこ雲で覆われた。この雲は上層雲(標高5,000-15,000 m)であり、氷の結晶によるものである。
うろこ雲では、雲が薄いので太陽の光が透過するために、暗く見える部分(陰)ができない。なお、ひつじ雲(高度がより低い位置の高積雲)では、厚いために太陽光が遮られて陰ができる。
ちなみに、ひつじ雲によってつくりだされた朝景(9月上旬、午前6時頃)
下層雲が、うろこ雲が高い位置にあることを示している。
別の方向では、雲の形と配列が変化していた。
高層雲と下層雲との対比が際立ちはじめた時間帯において。
日没の頃、うろこ雲は消えた。
記録的な大雨をもたらした台風19号が過ぎ去った後、わたくしはたびたび空を見上げるようになった。うろこ雲は天気が下り坂になるサインであるとも言われている。しかし、今日の雲がそのようなサインでないことを、わたくしは願っている。
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撮影、10月17日午後、広角にて。