このところ、3月中旬とは思えないほど暖かい天気が続いている。そして、日中は近くの山並みがいわゆる春霞にしては強すぎるほど霞んで見える。スギ花粉が非常に多く飛散しているためだろうか。
さて、庭では、自分達にとって春告げ花である「ゲンカイツツジ(玄海ツツジ、園芸種「光源氏」)」が花を開きはじめた。このものでは、葉が出る前に花が咲く。
花の色は言葉では表現でないほど美しいが、デジカメが不得意としているたぐいでもある。
花では雌しべが雄しべにくらべて著しく長い。これは自家受粉を避けるためである。
ツボミ(蕾)が開く途中での姿も全開しているものに劣らず美しい。
薄日の光を浴びているときの色に、当方は惹かれている。
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庭では、ホトケノザ(仏の座、シソ科オドリコソウ属、本州・四国・九州・沖縄に分布)も朝の光を浴びている。
牧野富太郎博士は、春の七草の一つであるホトケノザ(キク科、コオニタビラコ、黄色の花を開く)と混同されないように、このものをサンガイグサ(三階草)と名付けた(花の大歳事記、角川書店)。
葉が段々についている。
2023年度前期連続テレビ小説(NHK朝ドラ)「らんまん」は
牧野富太郎博士をモデルとしたオリジナルの物語とのことである(NHKホームページ)。
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余談ながら、ホトケノザは越年草(2年草)として、しばしば群落をつくる。
桐生市新里町(赤城山の山麓)にて(2017年3月)
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今年も朝日を浴びるネジバナ
このものは、我が家にとって戸外においても冬の寒さに耐えられる貴重なラン(蘭)である。
撮影:12日他