こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

日光での秋景、半月山駐車場にて、2015年10月

2015-10-31 | 日光・足尾

半月山駐車場(第2、標高1595 m)では、

南方向に足尾の山々や群馬の山並みから奥秩父連山富士山までのパノラマが広がる。

ちなみに、駐車場から富士山までの距離は約170 kmである。

 

日が傾くにつれて、雲が赤味を帯び始めた。このようなときは夕景をも眺めてみたい。

しかし、この駐車場に至る中禅寺スカイラインでは午後5時にゲートが閉じる(翌朝まで通行止め)。

 

 カシミール3Dによる展望図(南方向)。駐車場から見える山が多すぎる(!)。

余談ながら、鳴神山と根本山は私達にとって近場の山である。

 

半月山第2駐車場(以前に撮影)


 半月山(展望台)に登ると、さらに展望が開ける。「あの富士山が見えることもあります。」との表現は、

富士山が見えることに気付く人々に、望外の喜びをもたらすにちがいない。

 

 他の方向での眺め

北西方向にて(右の山頂は社山であり、左奥の山は皇海山である)

 

奥の山並みは、右から皇海山、鋸山、庚申山、袈裟丸山である。ここから眺める松木渓谷の姿には厳しいものがある。

稜線上のある中倉山付近には孤独のブナと呼ばれる大樹があると聞く。望遠でクローズアップすると、それらしいものが見える。

 

赤倉山(左側)の山腹での紅葉(モザイク模様)は木枯らし1号でダメージを受けたのであろうか。

対岸の紅葉にはそれなりに見応えがある。

 

こちらでは、 カラマツやダケカンバなどが葉をかなり落としているようだ。

 

半月山があるために、第2駐車場からは中禅寺湖や奥日光方面は見えない。

このことに対する不満はスカイラインの途中に設けられられている第1駐車場で払拭される。

午後後半になると、眺めでの立体感が増し、水面の色彩はさらに美しくなる。

(左から)奥白根山、前白根山、温泉ヶ岳(金精峠)、そして戦場ヶ原など

 

 中禅寺湖での唯一の島、上野島(こうずけしま)


男体山や女峰山(右)


この駐車場で、湖面を覆う雲海を私達は見たことがあるが、秋晴れでの眺めには何とも言えない爽快感がある。

 

中禅寺湖歌ヶ浜駐車場にて

 

撮影、10月26日午後

 


日光での秋景、第2いろは坂にて、2015年10月

2015-10-29 | 日光・足尾

時には、日光の秋景を味わいたい。木枯らし1号が過ぎ去った翌日に、私達は国道122号、120号、中禅寺スカイラインを経由して半月山に向かった。そして、限りなく透明な青空のもとで眺める秋景は、私達にとって印象深いものであった。


第2いろは坂入り口(馬返し)で眺める男体山の山容は中禅寺湖付近で眺める姿から想像できそうもない。全くと言えるほど霞んでいない気象条件のもとで眺めると、山頂付近の薙(崩落地形)はインパクトを感じさせる景観になる。

男体山の薙(崩落地形)(いろは坂入り口、馬返しにて)

崩落は薙刀でえぐったような形状から薙とか掘と呼ばれ、その深さは100 m以上に及ぶ箇所がある。崩壊を防ぐために、多くの治山ダムがつくられている。(栃木県のHPから)


いろは坂の途中に設けられている黒髪平展望台での駐車スペースは狭い(数台分)。しかし、ここで眺める秋景のパノラマを見逃したくないと、私達は思う。

屏風岩、そして帝釈山(左)、女峰山(中央)、赤薙山(右)


帝釈山と女峰山のクローズアップ


そして、屏風岩付近のクローズアップ。第1いろは坂(下り専用)では、この岩のそば(対岸)を通過する。


大真名子山(左)、帝釈山、女峰山、そして屏風岩

 

紅葉、黄葉、緑葉、そして高原山(たかはらやま)


高原山をクローズアップしてみる。霧降高原から眺めると、この山とその周辺での秋景は美しい。

 

男体山と明智平展望台(ロープウェイ)


黒髪平展望台の先では、私達はかなり渋滞の巻き込まれた。覚悟はしていたが、いろは坂の通過には1時間半を要した。ハンドルを握る者としては、いささかうんざりしながらも道沿いでの紅葉に救われた。明智平展望台で紅葉に囲まれた華厳の滝を眺めたかったが、やむ得ず渋滞を早く抜け出すことにした。

 

さて、目的地での秋景から

 富士山を眺める(半月山駐車場にて)。

ここで富士山が遠望できるチャンスは多くない。


ダケカンバ、シラカンバ、カラマツなどの樹林帯、そして奥には社山(左)などの山々

木々の葉は木枯らし1号によって落とされてしまったのであろうか。


*****

撮影、10月26日午後

 


昨日の夕景、日の入りと月の出、2015年10月

2015-10-26 | 夕景

季節は異なるが、「菜の花や月は東に日は西に」(蕪村)のような夕景を撮ってみたいとの衝動に駈られて、

私はいつもの展望台に向かった。

日が沈む頃になると、木枯らし1号の余波としての強い風が吹き始めた。そして、視界は極めて良好であった。

昨日での月の出は16時14分、日の入りは16時55分であった(群馬)。


夕焼けと青空の組み合わせによる色彩(広角にて)

浅間山の左(南)に日は沈んで行く(遠望の範囲は八ヶ岳連峰から荒船山、妙義山、浅間山、榛名山まで)。


落日の光景(左には蓼科山、北横岳と荒船山、右は妙義山である)(望遠)


夕日を浴びる剣ヶ峰、浅間山、噴煙、籠ノ登山、湯の丸山など


夕日に染まる浅間山(浅間山は周囲の山々よりも400-500 mほど高い)


 さて、赤味の残る東の空では、明るい月(月齢13.1)が昇ってきた。


トワイライトタイムでの夕景から



10月25日17時前後、群馬県桐生市、白葉峠付近(標高300 m)にて。

ところで、今夜は月が霞んでいる。

 


赤城山での紅葉(その4)、紅葉と雲海、2015年10月

2015-10-24 | 赤城山

鳥居峠にて

濃い霧が去ったとき、紅葉と雲海の世界が眼前に広がっていた。ときには、雲海と上空の雲との境界が輝いた。

 

鳥居峠では関東平野からの風が吹き上がってくる。このときの眺めは雲海から峠に波が迫ってくるようであった。

 

落葉樹林の色付きでは、アカヤシオやゴヨウツツジ(シロヤシオ)など紅葉がアクセントになっている。




ちなみに、雲海がないときには(2014年10月上旬)

 

峠からの眺めは、東側に雲海、西側に覚満淵、大沼、五輪尾根(奥)、黒檜山(右)、地蔵岳(左)と対照的であった。

 

雲海は南側に広がっていた。多分、赤城山全体が雲海で囲まれたのであろう。

県道16号(小沼から赤城神社に至る)にて

 

県道沿いでの紅葉から

 

この先、県道では、ヘッドライトとフォグランプを点灯しても視界をほとんど確保できないほどの濃霧が、私達を待っていた。

撮影、10月16日午後

 


ある日の夕景、眩しくない赤い夕陽、2015年10月

2015-10-21 | 夕景

この頃、日の入りのときが近づくと空が赤く染まり、美しい夕焼けに出会うチャンスが増えてきた。ここでの画像は、自分達が住む街の彼方に赤い夕陽が沈む場面である。


夕陽は浅間山や八ヶ岳連峰方向を覆う雲に沈む。

 

 

 

雲で減光された夕陽は真紅の円球である。

 

真紅の円球は再び雲に沈む。夕焼けハイカーの願いは時間よ止まれである。

 

10月18日午後5時頃、群馬県桐生市にて。EOS 6D、EF 70ー200mm F4L、フィルター不使用、Lightroom CC。

 


赤城山での紅葉(その3)、霧雨が降る小沼、2015年10月

2015-10-19 | 赤城山

小沼の岸辺には、ゴヨウツツジ、ドウダンツツジ、ヤマツツツジ、レンゲツツジ、ダケカンバなどが多く自生している。今年は、これらの紅葉と黄葉の色付きが濃い。ツツジの紅葉とダケカンバの幹や枝の白さとの組み合わせは、小沼での秋景に独特に雰囲気を与えている。先週後半のある日、赤城山の麓の街での会合に参加してから、私達は霧雨で霞む赤城山に向かった。山の天候が少しは好転することを期待してであった。

霧雨が降る小沼

 

山の常のことにて、小沼を覆う霧雨の様子は変幻自在であった。

 

 

 

私達の願いは湖面を覆う霧がほどよく去ることであった。

霧の晴れ間に現れた彩りと映り込みから


湖面の東側にはツツジが多い。


今春は小沼周辺でのツツジの花付きが良くなかった。しかし、紅葉の色付きは美しい。

 

岸辺を散策しながら

 

 

 

 

 

雨が降る秋景から

ここでは、紅葉狩りではなくキノコを探すグループに出会った。

 

 倒木での紅葉

 

紅葉に似合う傘をプレゼントできればよかったか。でも、この傘も似合うぞ(甲斐性なしの亭主の呟き)。

 

撮影、10月16日午後、小沼とその周辺にて。


赤城山での紅葉(その2)、おとぎの森にて、2015年10月

2015-10-11 | 赤城山

10月になると、「おとぎの森」や「銚子の伽藍」と呼ばれる峡谷などの紅葉が美しくなる。これらの場所には、ヤマツツジ、アカヤシオ、ゴヨウツツジ(シロヤシオ)などのツツジが多く自生しているからである。

地蔵岳で眺めたおとぎの森と銚子の伽藍(撮影、2014年10月)

 

先週に撮った画像から(8日)

小沼からの流れ(粕川)に沿った道を辿って行くと小滝に着く。この滝では沢の流れが別の崩壊地に落下する。

左奥の山頂は荒山である。このときは日差しが届くと、対岸の彩りが豊かになった。


 

別の崩落地沿いで輝く紅葉(カエデ)

 

「おとぎの森」との名は木々の枝振りがお伽の風景を想わせることに由来する。

森の南端は銚子の伽藍に通じる崖であり、紅葉の展望スポットである。

 

伽藍の彼方には関東平野とその奥の秩父山地の展望が広がる。

伽藍と遠景との色付の対比は扉が開くような開放感を生み出している。

 

 画面の右側(岩壁とその周辺)のクローズアップ。午後は日陰に入るが、日差しを受けると色彩は鮮やかになるだろう。

 


対峙する岩壁の周辺においても、色付きも濃い。



このときのコースは小沼  → 小滝 → おとぎの森(下る) 茶の木畑峠 →(作業道跡)→ 小沼(登る)であった。

(茶の木畑峠からは伽藍展望台に向かったが、あまりに吹き下ろす北風が強かったので途中で引き返した。)


茶の木畑峠 →(作業道跡)→ 小沼での経路にて


風よ止んでくれと呟きながら


小沼南岸での紅葉から

 

木が倒れてくるのではないかと思うほど風が強かったが、歩いた経路での紅葉と黄葉の彩りは期待した以上に鮮やかであった。しかし、強風の中をシニア世代の者が誰に行き会うことなく単独で歩いたことは自省すべきことであろう(携帯の通話圏内であると言えども)。

10月8日午後1時から15時半。EOS 6D、EF 70-200 mm F4L、EF 17ー45 mm F4L。

 


赤城山での紅葉(その1)、白樺牧場などにて、2015年10月

2015-10-09 | 赤城山

赤城山では紅葉や黄葉が目立つようになった。ここでは、昨日午後に撮った秋景をアップロードする。

白樺牧場にて。牧場にはレンゲツツジの群生している。

 

雲間からの日差しを浴びる紅葉と黄葉

 

雲間からの日差しで浮かび出る牧場での光景から


 秋の装いを想わせるモデル(?)を入れて

 

白樺牧場付近で南側を眺めると (右奥は荒山である)

 

黒檜山(奥)と駒ヶ岳(手前)の装い

 

黒檜山・山腹のクローズアップ(猫岩付近)

 

小沼にて(南方向)

 

晴れ → 曇 晴れ、そして強い北風。天候の変化はドラスティックであった。

 

東側の岸辺に雲間からの日差しが当たる瞬間を待って(水面への映り込みは期待できなかったが)。

 

昨年にくらべて、ツツジ(ドウダン)、ダケカンバ、そして水面が織りなす彩りは鮮やかである。

 

撮影、10月8日12-16時。


今日の夕景から、雲の彩り、2015年10月

2015-10-03 | 夕景

秋の夕景は多様で魅力に満ちている。上空に浮かぶ高層雲の彩り、形そして流れの速さは刻々と変化する。今日の画像は日の入りの時間帯に現れた夕景である。


左側(南)は尾根筋であり、右側(西)は市民の山と言われている吾妻山(標高480 m)などである。


夕陽が沈むと、浅間山そして関東平野を囲む山波が浮かび出る。


トワイライトタイムでは上空の雲が輝く。


日中は何の変哲もない水面が赤く染まる(桐生川)。


下山途中で出会った夜景。虹のような彩りのうねりが空を走る。

*****

10月3日、標高300 mの尾根にて(群馬県桐生市)。EOS 6D、EF17-40 mm F4L、フィルター類は不使用。


スーパームーンの輝きと光冠(光環)、2015年9月

2015-10-01 | 夕景

先月下旬(28日)に眺めたスーパームーン(近点満月)では、月の輝きとその周りでの光冠(光環)が印象的であった。当地において夜空は巻積雲で覆われたが、通常の満月よりも30%ほど輝きが増すとされているスーパームーンは高層雲を味方にして存在感を示した。


月の周りに現れ始めた光冠

 

流石はスーパームーンだ。雲が厚くなっても、その輝きは消えなかった。


月と光冠の輝きは雲の厚さに応じて変化した。光冠の外側は暖色系、内側は寒色系を帯びている。

 

上空が典型的なうろこ雲で覆われると、このような面白い模様が現れた。

 

 模様の色は刻々と変化した。

 

これらの画像は防虫スプレーと防虫ネットを用意して夜空を見上げた結果である。ところで、この夜を含めて三日間ほど、私は月にレンズを向けてしまった。自分は物好き者だと、いささか自嘲しながらであった。

光冠の外側が暖色系、内側が寒色系を帯びるのは、うろこ雲(巻積雲)をつくっている水の粒子による回折(そして散乱)の程度が、光の波長によって異なるためであると言われている。

 

撮影、9月28日20-22時。