私たちは無力なんでしょうか?
沖縄出身の大学生、仲村颯悟が監督を務めた映画『人魚に会える日。』。沖縄で生まれ、基地と海に囲まれて育った若者達が「大人がつくる基地問題」の間で揺れ動く心の葛藤を描いた本作を全国、世界に届ける為に力を貸して下さい。

沖縄の若者の純粋な思いを世界へ
映画『人魚に会える日。』は昨年2014年の夏に撮影が開始されました。監督をはじめとする主要スタッフは全て沖縄出身の大学生です。
――青く輝く海だって、壮大に広がる基地だって、僕らにとっては「いつもの沖縄」。
基地は問題なのか。なにが「正義」なのか。「平和」とは、「犠牲」の上でしか成り立たないのか――。
そんな「沖縄の若者の純粋な思いを世界へ」というコンセプトに賛同した歌手のCoccoら沖縄県内外で活躍するタレント・アーティストが出演し、エンディング曲はMONGOL800のUezu Kiyosaku(うえずきよさく)が手がけるなど、世代を超えて沖縄から発信したい「思い」が多く詰まった作品です。
色んな問題を抱えた小さな島・沖縄。
そこで生まれ育った僕たちの揺れ動く思いを今だからこそ、映画という手段を使って全国民、そして世界中へ伝えたいです。
しかし、映画を公開するのには多額な資金が必要です。
本作は、人魚伝説のモデルとなった生き物・ジュゴンをテーマに、戦後70年を迎える沖縄の“今”を若者の視点で切り取り、様々な問題の渦中で揺れ動く高校生の心情を吐き出した内容です。
社会的には「問題作」と受け取られるようで、本作を配給することを決めてからも、通常の配給会社や企業サポーターをみつけることがとても大変な状況になっています。そこで今回、皆様からのご協力を広く集めるべく動き出そうと思い立ちました。

沖縄の外で感じた違和感
本作の監督:仲村颯悟(なかむらりゅうご)
1996年沖縄市生まれ。
小学生の頃からホームビデオカメラを手にし、数多くの作品を制作してきました。13歳の頃に手がけた自身初の長編デビュー映画『やぎの冒険』が国内外の映画祭に次々と招待されたほか、沖縄県内で大ヒットし、ビートたけしや塚本晋也監督からも絶賛されました。
彼の長編2作目となるのが、本作『人魚に会える日。』です。 仲村監督は大学進学のため約2年前に上京して、初めて沖縄の外の世界を見ました。
沖縄県民全員が平和を願う「慰霊の日」(1945年6月23日に沖縄戦の組織的戦闘が終結したことにちなんで、琉球政府及び沖縄県が定めた記念日)に、関東ではごく普通の平日だったことを目の当たりにして、肌で感じた明らかな違和感。
―幼い頃から「平和」について考え、自然と共に生まれ育った僕たち。―
「楽園」と呼ばれる地元・沖縄はいま、基地反対派と賛成派が争う日々。
みんなが「平和」に暮らせ、“そこにあるもの”を守っていきたいだけ。
その為に一体僕たちは何ができるのだろう?
「そんな僕らの感じている思い・葛藤を、どうにか伝えたい」
そんな監督と同じ思いを感じていた沖縄出身の学生らが集まり、本作は制作されました。

<映画のあらすじ>
沖縄県北部の(架空の地名)辺野座には古くからジュゴンがいるとされている。
ジュゴンを追い求めるうち、ある事実に気付いた結介は不登校になってしまう。
そんな結介を心配する同級生のユメ、裕人、そして担任教師の良太は彼の家へと向かう。
時を同じく良太のもとに後輩でフリーカメラマンの剛志、編集者の健一が。
ひょんなことから彼らと共に良太は辺野座でジュゴンを探すこととなる。
しかしその頃、辺野座ではある「儀式」が執り行われようとしていた。
辺野座に集まった彼らも、次第にその「儀式」に巻き込まれていく…。



○配給、宣伝など公開資金に使います
今回目標としている300万円は、全国公開のための資金です。頂いた支援金を、配給及び宣伝費用にあて2016年に全国の劇場にて順次公開していきます。
また公開時には、全劇場にて監督はじめスタッフ&キャストの舞台挨拶を行い、どのような思いで本作を制作したのかを直接観客へ伝えます。
テレビや新聞では届くことのない沖縄で育った若者の思いが詰まった作品を、監督の舞台挨拶と共に日本中へ届ける今プロジェクトは、無力感を抱いている多くの若者にやる気や勇気を与えることができ、これからの将来において重要な一歩を踏み出すことができると考えています。
目標を達成した場合は、以下の用途に使用される予定です。
◇配給費 本編制作(英語字幕制作含む)など 70万円
◇宣伝費 チラシ、チケット、ポスター印刷、試写会など 100万円
◇イベント費 監督・キャスト、舞台挨拶の出張費 60万円
◇リターン制作費、送料など 70万円
◯今後の挑戦と想定されるリスク
2014年夏、監督のアルバイト代で捻出したわずかな資金で撮影をし、現在も2016年の全国公開を目指して動いています。地元・沖縄での公開は目処がたったものの、他の都市で上映するにはまだまだ準備や資金、多くの人のサポートが必要です。
2016年2月の沖縄での公開を皮切りに、以降東京、全国での公開を目指していますが、資金が十分集まらなければ、全国にこの映画を届けるのが困難になります。映画の全国配給のためには、今回のクラウドファンディングの目標金額より何倍もの資金が必要だからです。
また、主要都市での上映を想定していますが、現時点では、上映場所、日程などを特定できないことをご了承下さい。以上の事情をご理解頂ければ幸いです。支援者のみなさまには、その都度途中経過のご報告をお約束致します。




◯各リターンについての詳細
<支援者限定の活動報告を共有>
支援者限定で監督の近況と映画の最新情報をお届けします。
<映画鑑賞券>
劇場鑑賞券を公開前にお送りします。
(公開される全ての劇場で使える出資者様特別招待券となります。
公開情報は公開が決定した都市より、随時アップデートします。)
<映画公式サイトにお名前掲載>
お名前を映画公式サイトに掲載致します。
<DVDプレゼント>
本作品のDVDをお送りします。
<仲村颯悟監督作品『島の時間』DVDプレゼント>(先着50組限定)
先着50組限定!仲村監督の『島の時間』(2009年制作)のDVDをプレゼントします。
<オリジナルクリアファイルプレゼント>
映画『人魚に会える日。』オリジナルクリアファイルをプレゼントします。
<スチール>
キャストサイン付きの本編スチールをプレゼントします。
<Coccoさんオリジナルデザイン入りスタッフTシャツ>
裏面はCoccoさんオリジナルデザイン!かわいい限定Tシャツです。
<キャストサイン付きCoccoさんオリジナルデザイン入りスタッフTシャツ>
CoccoさんオリジナルデザインのTシャツ×キャストのサイン入りです!
<DVDのエンドロールにお名前掲載>
お名前を本作DVDエンドロールに掲載致します。
<イベント交流会参加権>
監督、関係者参加のイベント交流会に参加できます!
製作秘話などが直接聞ける貴重な機会です。
(実施場所は都内を予定。詳細は別途ご連絡します。目標金額達成次第、順次他市での実施も行う予定です。)
<本編未収録映像DVD>
映画の本編に収録しきれなかった多くのインタビューを収録したDVDをお送りします。
<プライベート上映会開催権>
みなさまのご希望の会場で映画の上映会を1日2回上映で開催することができます。上映素材や宣伝用の素材はこちらからご提供しますが、上映会場や設備、宣伝費用などは、みなさまのご負担となります。10万円リターンのプライベート上映会は監督は不参加、30万円リターンのプライベート上映会は監督が参加いたします。
(実施場所は日本国内に限ります)
<スタッフオリジナル!沖縄の海からつくった塩『ぬちまーす「命の塩」>
沖縄の海から、監督、スタッフが、一から「命の塩」を作ります。
制作過程もおつけします。
世界にたった一つの、ぼくたちが思いを込めてつくる「100万円の塩」をお届けします。


(CoccoさんデザインのオリジナルスタッフTシャツ!)
◯監督からのメッセージ
昨年、関東で迎えた「慰霊の日」に、心のなかで何かが動きました。
関東で6月23日は普通の平日であり、いつも通り電車が動き、会社や学校へ出かけていく。
「誰も知らない。沖縄のことなんか、誰も知らない。ならば、伝えなければいけない。」
予算も限られているなか、ただただ思いを伝えるための手段として映画『人魚に会える日。』は制作されました。
今、この映画を制作しなければいけないんだと強く思いました。 そして、なるべく多くの人に見せなければいけないんだと本気で思っています。
どうかお力をお貸しください。僕らの映画を公開し、思いを伝えさせてください。
是非ともご支援をよろしくお願いします。
また、今プロジェクトに興味を持ち、最後まで読んでいただきありがとうございました。これからもスタッフ一同全力で公開へ向けて励んでいきます。

(クランクアップ時の集合写真)
「ある流れができると誰も戦争を止められない。天皇ですら東条英機ですら反対できなかった」と、田原さんは話す。
では、ある流れとは、どんなきっかけでできるのだろうか?それともきっかけらしきものは、その流れの中にいる者たちには気づかないのだろうか?
現代に置き換えれば、例えば、周辺諸国の脅威によって、自衛隊員に犠牲が出る。一気にナショナリズムができあがりそれに逆らう事ができないという状態なのだろうか?
また、それと同時に、「自由にものを言えるようすることが必要である」と話す田原さんは、今、極論ばかりが飛び交い建設的な議論ができない風潮に危機感を感じているのではないかと思う。
安保法制に対し、戦争反対と反論する。戦争は誰しもが反対なのだ、ではどうやって回避するか?いざ有事が起こったときにどう対処するのか?現実に則した議論をし尽くす必要があるのに、見知った間柄同士でもできない。
あれ?これって、戦時中に「戦争反対」と言えなかった風潮に似ている。もっとざっくばらんに違う意見をぶつけあうことが大切なのではないだろうか。