2016.02.11 「建国記念の日」反対 石川県 金沢市
平和と民主主義を考える集い
「靖国、天皇制、戦争法を考える」
田口昭典さん (金沢バプテスト教会牧師)
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人間の記憶というのは、時間とともに恐ろしくうすれていくもの。
忘れてはいけない。語り伝え、呼び起こし、反芻することが大事。
このような集会も、やり続けることが大事。
仕事でカンボジアへ行ってきた。キリングフィールド、クメールルージュ。1975年
短期間で国民の3分の1が殺された。めがねをかけているだけで、外国語が話せるというだけで。
赤ん坊も。少年兵が、首を切り、どんどん穴にうめていった。
普通の人が狂うのです。
日本人も狂ったのです。昔のこと とは言えない。
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靖国神社の目的 まず、「戦死者の意味づけ」彼らの行為は「偉業」とされる。そして、戦死者たちの「栄光」を讃える。
「感情の錬金術」・・・
1939年の「主婦の友」の記事。「ほまれの母の感涙座談会」
家族を亡くした感情が、これを神と崇められ、天皇が靖国参拝をすると、「何もかも忘れるほどうれしゅうて元気が出ます」と書いている。
筒井松さんは4人の息子のうち3人が戦死。「ひどいことよのう、悲しいことよのう」と悲しんでいた遺族が、「電気に撃たれたように」「嬉しいことよのう、ありがたいことよのう」になる。
高橋哲也は、これを「感情の錬金術」と呼ぶ。
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中谷裁判 自衛官合祀違憲訴訟
中谷康子さんの夫で自衛官の孝文さんの山口護国神社への合祀を断り取り下げを願った裁判。地裁、高裁は勝訴、最高裁で敗訴。
山口地連は「故人は既に公のものであり、遺族だけのものではない」と。自衛隊が公務中の死亡者を「国家のための死」とし、死者は「国家のもの」である。
今後、駆けつけ警護、米軍の後方支援などで、士気を高めるために合祀が始まるであろう。
公のために、死んではいけません。
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今日は参加者の中に、小立野犀川ロード9条の会の人もいます。
シールズの母もいます(笑)連帯していくことが大切。
「あすが世の終わりでも、私は今日、リンゴの苗木を植える」ルターの言葉とされている。
このひとつの言葉が、ベルリンの壁を破っていくときのスローガンになった。
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<質疑応答の中で>
「まじめすぎる」のはまた、よいとは言えない。
市民運動の中で、「あいつはだめや」「こいつらはいかん」そういう心がある限り、まだ未熟。
一生懸命になってやる人もいる。そこまでできない人もいる。
おみこしと一緒。
かついではりきる人もいれば、ぶら下がっている人もいる。
水を差しいれる人もいる。
すべてがあって、みこしが動いていく。
今、自分ができることを喜ぶことが大事。
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最後に至言がありました!
田口先生は大学時代北九州にいらしたのですね。
奥田知志さんとご縁が深いわけだ。(ちゃんと聞いてないけど)
息子さんと愛基くんはいとこみたいなもので、去年の3月に愛基くんをお呼びしたら、一番前でお話聴いてくださいました。
MROの夕方のニュースに放送されるかもです。
田口先生、ありがとうございました!