北海道5区補選、野党一本化 共産、候補取り下げ池田氏支援
02/19 05:00、02/19 07:45 更新
民主党北海道と共産党道委員会、上田文雄前札幌市長らが呼び掛け人の市民団体「戦争させない北海道をつくる市民の会」は18日、4月の衆院道5区(札幌市厚別区、石狩管内)補欠選挙で、共産党が公認した新人橋本美香氏(45)を取り下げ、民主、維新、社民の3党推薦の新人池田真紀氏(43)に野党候補を一本化することで合意した。
19日に民主党道5区総支部、共産党道5区選対本部、市民の会、池田氏の4者が協定を締結し、安全保障関連法廃止を訴える無所属の野党統一候補が実現する。
統一候補をめぐり、共産党が公認候補予定者を取り下げるのは、参院選熊本選挙区に続いて2例目となる。同党は池田氏を推薦する方針。町村信孝前衆院議長死去に伴う同補選は、自民党公認で公明党、日本のこころを大切にする党、新党大地が推す町村氏の娘婿の新人和田義明氏(44)と、無所属統一候補の池田氏による与野党対決の構図となる。
民主党北海道の市橋修治幹事長、共産党道委の千葉隆書記長、上田氏らは18日、札幌市内で非公開の協議を実施した。
出席者によると、共産党が取り下げの条件に挙げた「当選後も無所属を貫くこと」の代わりに、国会活動で安保関連法廃止を貫く担保として「協定の文言に強い意志を盛り込み合意ができた」という。
協議後、市橋氏は「候補一本化が大変な課題だったので、新たなスタートを切り勢いがつく」、千葉氏は「野党共闘が実現できたのは大きい。力を合わせて頑張りたい」と強調。上田氏は「好ましいことだ。(池田氏に)全力で頑張ってもらうしかない」と話した。