☆ 「山城博治さんらを救え!」キャンペーン 13,024人の賛同者 (2017.1.13 00:06)
http://tanakaryusaku.jp/2017/01/00015150より転載
「ヒロジを釈放せよ」 沖縄の弾圧は本土の大衆運動に向かってくる

山城博治氏の早期釈放を呼びかける佐高信、落合恵子、鎌田慧氏(左から)。バックの写真は山城氏。=12日、参院会館 撮影:筆者=
ヘリパッド工事現場の鉄条網をペンチで切った(器物損壊)。沖縄防衛局職員の胸倉をつかんだ(公務執行妨害・傷害)。米軍基地ゲート前にブロックを積んだ(威力業務妨害)―
微罪であるのにもかかわらず長期拘束が続く山城博治・沖縄平和運動センター議長の釈放を求める集会が、きょう、国会内で開かれた。
リーダーばかりでない。ヤンバルの森の大規模伐採を克明に記録し続けていたカメラマンも逮捕された。容疑は転び公妨である。
山城議長と一緒にブロックを置いたとするサブリーダーも逮捕された。2016年1月にブロックを置いたことで、12月に逮捕されたのである。
基地建設に反対する人々やそれを記録・告発する人々が次々と逮捕されていった。田中も「出頭リスト」に入っていると言われた時期があった。
現地の事情に詳しい福島みずほ議員は「共謀罪の先取りが、緊急事態条項の先取りが沖縄で行われている」と警鐘を鳴らす。
ブロックを置こうと話し合っただけで共謀罪に問われ、適用法条がないのにもかかわらず、適当な理由をつけて鎮圧してくる。安倍政権にとって沖縄は弾圧立法の実験場となっているようだ。山城氏らは明らかに政治犯である。
ルポライターの鎌田慧氏は「このまま許していると必ずやこれからの大衆運動に向かってくる」と危機感を露わにした。

ヘリパッド建設反対運動の指揮をとる山城氏。優れた戦術観、戦略観が治安当局にとって目障りだったのだろう。=2016年8月、高江 撮影:筆者=
日本国際法律家協会によれば、山城氏らの逮捕拘束は世界人権宣言9条に違反する。同9条は「何人も恣意的に逮捕、拘禁、または追放されることはない」と明記している。日本国憲法31条で規定されている「適正手続きの保障」にも違反する。
集会主催者の一人で評論家の佐高信氏は「憲法を踏みにじるアベと沖縄を弾圧するアベは同じ。そこどけそこどけ国家が通る、だ」と指摘した。
山城氏はリンパのガンである「悪性リンパ腫」の持病を抱える。弁護士でもある福島議員は先月20日、氏に接見した。
「山城さんは白血球の数が減っている。ヒゲをカミソリで剃ると血が止まらなくなると医師から注意されたそうだ。『ヒゲぼうぼうでゴメンね』と山城さんは言った」・・・福島議員は氏の体調を気遣った。
治安当局は山城氏もろとも基地反対運動を潰すつもりではないのだろうか。
治安維持法の時代に逆戻りしたような事態が沖縄で起きているにもかかわらず、本土のメディアはそれを報道しない。
集会主催者で作家の落合恵子さんは「全国紙の記者がいたら、沖縄の問題は私たちの問題として捉えてくださることを心から願います」と訴えた。
「あす同じ事が、ここにいるどなたにも起きる」。落合さんが締めくくると会場は静まり返った。
~終わり~
田中龍作の取材活動支援基金
個人の自由や権利が大きく制限され、選挙さえも行われなくなる「緊急事態条項」の発令が現実味を帯びてきました。戦前に戻らぬよう田中龍作に権力の監視を続けさせて下さい。
田中龍作
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English 「ふるさとの自然を守りたい」「当たり前のくらしを守りたい」「米軍施設はいらない」--ただそれだけの思いで、高江の住民や沖縄の人たちは必死の座り込みを続けています。座り込みは、「非暴力で」「自主的に」「愛とユーモアを」のガイドラインが徹底され、強制排除にあっても、住民側にケガ人は続出しましたが、機動隊側を誰一人傷つけることはありませんでした。
それなのに、いま、山城博治さんら、反対運動のリーダーたちが、こじつけとしか思えない理由で、不当逮捕され、次々に別の理由に切り替わり、長期に拘留されています。最新の理由は、10ヶ月前の、1月28日から30日にかけて、辺野古・キャンプシュワブのゲート前にブロックを積み、工事車両の通行を妨げたというものです。なぜ、10ヶ月も前に行われた抗議行動について、いま、逮捕勾留なのでしょうか。警察は、その場にいて、見ていたにもかかわらず、何の行動も起こしていませんでした。
これは運動を委縮させ、運動のイメージを傷つけるための不当逮捕としか言いようがありません。
山城博治さんらの釈放を求めるため、年明けに以下の要請文を提出します。ぜひ賛同して要請者になってください!
要請者:鎌田慧、澤地久枝、佐高信、落合恵子、小山内 美江子
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