おはようございます。
巷で話題のポケモンGO、文学館がある見本林にはありそうだなあと思っていたら、モンスターボールはやはりあったようです。どこからかそれをききつけた子供たちが、見本林へ遊びにきていました。エゾリスくんも驚いていることでしょう。
昨日より、文学館1階ホールで「三浦綾子と光世の書斎展」が始まりました!
綾子さんと光世さんの書斎は、どちらか一人のものではなく、二人の仕事場でした。...
去年、光世さんの遺言により財団に寄贈された旭川市豊岡の三浦家自宅は、1971年9月10日から二人が生活した家です。
この展示では、その自宅の2階にあった書斎で二人が大切にしていたもの、口述筆記のことなどを紹介しています。
書斎で使っていた長机はお手を触れることができますので、ぜひ畳の上に上がってみてください。写真撮影ももちろん大歓迎です。
また、ここでは口述筆記を体験できます!
光世さんの気持ちになって、綾子さんの声をぜひ書きとめてみてくださいね。私は以前の仕事で口述筆記やテープ起こしをしていたのですが、それはパソコンを使うからできたことだなあと改めて思いました。手書きで正確にきれいに書くということは、なかなか難しく根気のいることですね。
書斎展は8月27日(土)まで。展示期間中は無休です。
夏休み、ぜひ足を伸ばしてみてくださいね!
★三浦綾子 今日は何の日
1994(平成6)年 72歳
7月24日、映画監督山田洋次と旭川で対談。
※北海道新聞のこの対談で、山田洋次監督が「書斎を拝見したい」と言って自宅を訪れます。その時監督は「すりきれた畳」を見て感動するのですが、書斎展でそのエピソードをご紹介しています。
(文 長友あゆみ)
開催中(8月27日まで)】「三浦綾子と光世の書斎」展
三浦綾子と光世の書斎展
豊岡にある三浦家2階の書斎は、三浦綾子と光世の仕事場でした。
この書斎で、1971年頃、雑誌「主婦の友」に連載していた『光あるうちに』をはじめ、『泥流地帯』『細川ガラシャ夫人』『海嶺』『母』『銃口』など次々と作品が綴られ、晩年まで60作品に及ぶ三浦文学が生まれました。
綾子はこの書斎で「熊のように行ったり来たりしながら(『愛すること信ずること』)」言葉を紡ぎ、光世がそれをそのまま原稿用紙に書きとっていきました。
書斎の本棚や長机には、取材ノートや原稿、参考資料など仕事関係のものがいつも溢れていたのです。
また、書斎は一日の大半を過ごす場所でしたので、大切なものに囲まれている場所でもありました。
光世の日記はガラス棚に年代順に並べられ、お互いの家族の写真や幼馴染の前川正氏の写真や手紙は二人が仕事の手を休めてふと見る角にある、三角柱の棚に置いてありました。床の間や棚には頂いたプレゼントが多く飾ってありました。
この書斎展では、綾子と光世が大切にしていたもの、口述筆記のことを中心に紹介しています。
書斎の顔である長机も展示しています。
ここで記念写真を撮るのももちろん大歓迎ですが、その長机で綾子と光世の口述筆記体験をしてみませんか?
和寒町の塩狩峠記念館から、綾子の肉声を録音したCDをお借りしました。
綾子の声が流れますので、光世のように原稿用紙に書きとってみてください。綾子の声は比較的ゆっくりですが、手書きで文字を正確にきれいに書こうとすると、なかなか難しいものですよ。
期間は1ヶ月と短い企画展です。ご来館を心よりお待ちしています!
■期間 7月23日(土)〜8月27日(土)
■場所 三浦綾子記念文学館1階ホール
■時間 9:00〜17:00(最終入館16:30)
■休館日 期間中は無休
■入館料 大人/500円 大学・高校/300円 中学・小学/100円
※10名以上で団体割引
※毎週土曜日は小中高生無料
(文・長友あゆみ)