http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201601/0008728780.shtmlより転載
震災21年を迎え、竹灯籠を前に黙とうする人たち=17日午前5時46分、東遊園地(撮影・大森 武)
小5の次男を亡くした道上喜美子さん。初めて見る息子の銘板を前に泣き崩れた=17日午前4時37分、神戸市中央区加納町6、東遊園地(撮影・山崎 竜)
地震の発生時刻に黙とうする人たち=17日午前5時46分、芦屋市津知町、津知公園(撮影・三津山朋彦)
竹筒にろうそくの火を灯す人たち=17日早朝、神戸市中央区加納町6、東遊園地(撮影・冨居雅人)
6434人が亡くなり、3人が行方不明になった阪神・淡路大震災は17日、発生から丸21年となった。追悼行事は昨年より減少したものの、地震発生時刻の午前5時46分には各地で多くの人々が亡き人を、あの日からの歩みを思い、被災地は深い祈りに包まれた。
神戸市中央区の東遊園地で開かれた「1・17のつどい」では、参加者が亡き人の名前を刻んだ銘板をなで、追悼の象徴となる竹灯籠のともしびに生前の面影を重ねた。竹灯籠は形作る文字が今年初めて公募され、「1・17」の上部に「未来」の文字が浮かんだ。
神戸の街を見下ろすビーナスブリッジ(同市中央区)ではトランペットが奏でられ、北淡震災記念公園(淡路市)では参加者の歌声が響き渡った。追悼行事を取りやめた地域でも、公園の慰霊碑などに手を合わせる人の姿があった。
今年3月には東日本大震災の発生から5年となる。東北から訪れた遺族らも鎮魂と復興への思いを共有した。(高田康夫)