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圦本尚義教授(北大大学院)故郷かわべ天文公園で初講演 〈2018年12月5日〉

2018年12月05日 08時30分00秒 | 記事

圦本尚義教授


 日高川町かわべ天文公園は8日、同施設の復活を願う「星めぐりを奏でる夕べ~復活するかわべ天文台からのメッセージ」を開催。小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトに構想段階から参画、宇宙科学の第一人者として知られる同町出身の圦本尚義・北海道大学院理学系研究科教授(59)が同公園で初めて講演し、「小惑星リュウグウからの玉手箱」をテーマに、探査機はやぶさ2の最新情報などを紹介する。

 同イベントは、休止している日本屈指の開放型天文台とプラネタリウム、全国で2カ所しかない宿泊施設が一体となった貴重な施設や環境の素晴らしさに再び光を与えようと、「星めぐり☆かわべ天文友の会が主催で開催する。午後4時から「山の本屋さん」として親しまれる同町初湯川、イハラ・ハートショップの井原万見子さんらが星に関する本の紹介や朗読したあと、午後4時35分から、おおたか静流さん&Keijuさんのライブで星にちなんだ曲を演奏。午後6時から圦本教授が講演したあと、午後7時から京都市青少年科学センターの上玉利剛さんが星解説と講話を行い、望遠鏡観望もある。会場では星形の駄菓子なども販売するほか、特製の星形パンをプレゼントする。
 圦本教授は、世界で唯一の同位体顕微鏡を独自で開発し、太陽系生成の起源に迫る新発見などの成果を挙げた。平成22年6月に地球に帰還した日本の小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトに構想段階から参画。太陽系の小惑星「イトカワ」表面から採取を試みたカプセル内に含まれる粒子の地質サンプルの初期分析を担当した。現在は「はやぶさ」の後継機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウから地球に届く予定のサンプル採取カプセルの分析を担う。平成22年には北海道新聞文化賞の科学技術賞を受賞している。
 旧矢田小、大成中、日高高校から筑波大学に進み、同大学院地球科学研究科博士課程を修了。同大地球科学系助手、同講師、米国・サウスダコタ鉱業技術シニア研究員、東京工業大理学部助教授、同大学院理工学研究科助教授を経て、平成17年から北海道大学院理学研究科教授(平成18年から同研究院教授)を務めている。
 参加費は、一般2000円(町内在住者1000円)、大学生1000円、高校生500円、中学生以下無料。参加申し込みは先着順で、当日現地での受付か、ショートメール(090・1531・6320)で事前申し込みも受け付ける。問い合わせはへ。


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