御坊市は、来年3月23日に日高港へ初寄港する国内最大のクルーズ客船「飛鳥Ⅱ」の歓迎イベントで「心に残る温かいおもてなしをしたい」と、目玉の一つに打ち上げ花火を計画している。ステージイベントは管内6町にそれぞれの町をPRする出し物を照会。道成寺会式の名物「ジャンジャカ踊り」にも出演協力を依頼する予定。物産展は7市町それぞれのブースを用意するなど日高地方挙げた盛大なおもてなしイベントにしたい考え。
「飛鳥Ⅱ」は、春の休日小豆島・紀州日高クルーズ(横浜~小豆島~和歌山日高~横浜)で3月23日午前8時に日高港に入港し、午後1時に出港予定。オプションツアーとして寺内町と道成寺、いちご狩り体験と道成寺、紀州梅干し館と道成寺、白浜観光、興国寺と湯浅の醤油などを用意しているが、市にとって待ちに待った初寄港であり、今後も定期的に入港してもらおうと、予算400万円(日高振興局補助金含む)を確保し、おもてなしイベントの準備を進めている。
目玉の一つとして計画している打ち上げ花火は、船内やイベント会場の埠頭用地からよく見える場所として海上にある北防波堤(延長460メートル)先端からの打ち上げを考えており、港を管理する県など関係機関と調整を進めている。昼間でも色が分かる花火を大音響とともに打ち上げようと、夏の花火大会を担当している(有)紀州煙火=有田川町=と花火の種類や大きさ、発数などを協議中。実現すれば乗船客、地域住民ともに楽しめそうだ。
イベントは入港から出港まで行い、歓迎セレモニー、お見送りセレモニーのほか、ステージイベントで地元のよさこい踊り連「夢屋舞組」に出演を依頼したほか、管内6町にそれぞれの町の出し物を照会しており、その回答を見て出演を依頼する。また、打ち上げ花火と並ぶ目玉として船内からもよく見える迫力ある出し物として安珍清姫で有名な道成寺の会式名物「ジャンジャカ踊り」に出演協力を依頼する予定。物産展は市町それぞれのブースを用意し、日高地方の特産物を一堂に集めて観光PRに努めてもらう。一般対象の船内見学会も検討している。
日高港は県内人気観光地の白浜や世界遺産の熊野、高野山地域との中間点に位置し、紀北、紀南のどちらにも日帰りで行ける立地条件の良さからクルーズ船の観光拠点としての役割が期待される。過去に「にっぽん丸」=が平成16年、22年~25年、28年の計6回。「ぱしふぃっくびいなす」が26年。引退した「ふじ丸」が19年、21年にそれぞれ寄港。「飛鳥Ⅱ」の初寄港を弾みに国内大型クルーズ客船の定期寄港、外国大型クルーズ客船初寄港にも期待がかかる。
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