30日付をもちまして本年の納刊とさせていただきます。1年間のご愛読ありがとうございました。1月1日付の正月特集号は24ページでお届けします。
新年は3日まで正月休みとし、4日から営業、5日付(夕刊配達地域は4日夕)から発行します。
皆さま、どうぞよいお年をお迎え下さい。
平成30年12月29日 日刊紀州新聞社
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平成30年12月29日 日刊紀州新聞社
1年を振り返り訓示する柏木御坊市長
日高地方の市町で28日、一斉に仕事納め式を行い、新年4日の仕事始め式まで6日間の正月休みに入った。式では首長が1年間の出来事を振り返りながら職員の労をねぎらうとともに、ふるさとの飛躍発展へ一致団結して職務にあたるように奮起を促した。年明けから御坊市議選を皮切りに日高町議選、美浜町長選・町議選、由良町議選と続き、4月に県議選、7月に参院選がある。5月には改元も控え、節目の年になる。
御坊市 柏木征夫市長は今年の漢字「災」を取り上げて「災いの多い一年だったが、災い転じて福と成すように持って行くのが行政の役割。そのことを考えながら正月休みを過ごしてほしい」と話すとともに「人口減少が大きな問題だが、その中で御坊の良さをどのように導き出していくか考えてほしい」と訓辞。山田勝人市議会議長も「自然災害を目の当たりにし、災害への備えの大切さを思い知らされた一年だった。今後も職員の皆さんには市民に寄り添った行政運営に努めてほしい」とあいさつ。
美浜町 終業の後、職員全員が会議室に集まって、仕事納め式。森下誠史町長は職員らの1年間の労をねぎらった。
森下町長は「1年間大変お世話になりありがとうございました。こうして仕事納め式を迎えることができるのもみなさんのおかげです」とお礼と感謝。
「激動の1年だった」と、3度の台風襲来、下水道料金平準化、松原地区高台津波避難場所への海外などからの視察受け入れほか、地方創生、教育、高齢者福祉など今年1年の町行政を振り返り「皆さん方のお陰で変わってきた、着実に進んできた」と改めて職員の働きに感謝し「明日から休みですが疲れを癒し、リフレッシュされ、活力を養ってください。1月4日にみなさんと会えるのを楽しみにしています」と続けた。
日高町 午後5時から町中央公民館で行い、職員約80人が参加。松本秀司町長は「4月の町長選挙では皆様のご支援とご厚情により、無投票当選で引き続き、町政を担わせていただくことになり、その責任の重大さを痛感するとともに、改めて皆様のご協力をお願いします」とした上で今年は全国各地で大規模な地震が発生したほか、7月には西日本を中心とした集中豪雨により、被害をもたらすなど日本列島が自然災害の脅威に見舞われた年だったとし「日高町でも9月に上陸した台風21号で多くの家屋に被害が発生し、町内各地で大きな被害が出た。今後、一層防災力の強化に努めるが、万が一の場合は、今年の体験を生かし、迅速な対応と復興にご尽力いただけるよう、お願いします」と述べた。
職員に向け「家族そろって、すがすがしい新年を迎えられ、職員全員、心新たに仕事始め式が行えますようお願いします。1年間ご苦労様でした」とねぎらった。
仕事始め式は1月4日午前8時30分から町中央公民館で行う。
由良町 午後5時から役場3階大会議室で開き、畑中雅央町長が式辞で国内外の出来事を振り返り「由良町におきましても一年間を通じ大きな事故、災害で死亡はなく一年が過ぎようとしています。行政を預かる者としては、町民が安心・安全で暮らせる地域づくりをすすめていきたいと思っている。それぞれ担当する部署で精一杯力を発揮し一年間務めて頂き、皆さん方のおかげをもちまして平穏な一年になったと思います」とねぎらい「正月は6日間の長い休みとなり、酒を飲む機会が多く、交通量が多い中で家族で出かけることも多くなるので、事故にあわないよう気をつけて。来年一年も町民の福祉の増進に努めて頂きたい」と述べた。
12月で退職する大谷美和・総務政策課主査(勤続10年9カ月)、岩崎勇樹・税務課主事(6年9カ月)の退任式も行い、新たな道を選んだ2人を町長が激励、職員2人も上司・先輩・同僚に謝辞を述べた。
日高川町 美山、中津両支所を訪れたあと、午後5時から本庁で行い、1年間を振り返って職員に労いの言葉をかけた。
久留米町長は「台風21号では暴風による農作物や施設、家屋などに大きな被害が発生し、全町的に停電となった。今後同様のことが起こった場合の対応を考えておく必要性を痛感した。美山支所の建て替えやテニスコートの上屋整備など課題解決に向けた多くの取り組みも進めている。私も来年6月には任期の後半に入る。この1年半の間に何が出来たか、年末年始にゆっくりと反省し、新たな思いでチャレンジしていきたい。1月4日から心機一転、豊かな日高川町を住民の皆さんとともに作り上げるために一致団結して取り組んでいただきたい」と訓示。小早川幸信副町長の音頭のあとに一拍だけ手をたたく、一丁締めで1年の業務を締めくくった。
印南町 町役場で行い、職員80人を前に日裏勝己町長は「この一年、豪雨や夏の猛暑、立て続けに上陸した台風と長時間の停電など、日常生活を脅かす自然災害に見舞われたが、そのような中、職員の皆さんは心を一つにして本当によく頑張ってくれました。心よりお礼申し上げます」と労をねぎらうとともに「休暇中はしっかり休養を取り、仕事初め式の1月4日には新たな気持ちで元気な顔を見せていただきたい」と呼びかけた。
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2018年のプロ野球ドラフト会議で、オリックス・バファローズから4位指名を受けたトヨタ自動車・富山凌雅投手(21)=御坊市出身、御坊中卒、178センチ、82キロ=の入団祝賀・激励会は27日、御坊市の「花ご坊」で開催。指名後初めて里帰りした富山投手は関係者168人を前に二ケタ勝利、新人王獲得を誓った。
後輩である和歌山御坊ボーイズ/ジュニアタイガースの選手たちが、富山選手がこれまで歩んできたチームのユニフォームを着て入場行進した後、拍手で迎えられる中、富山選手はオリックス・バファローズの背番号28のユニホームに袖を通した姿で登場した。
山崎幸二会長が小学5年から中学まで和歌山御坊ボーイズ/ジュニアタイガースに入り、高校では九州国際大附属高、社会人ではトヨタ自動車で野球に打ち込んだことなど経歴を紹介しながら「チームとして初めてのプロ野球選手輩出であったので、どうしてもお祝いしたいと、年末の平日ですが開催させてもらった。凌雅は野球がとても好きで、昔からプロ野球選手しか考えていませんと言っていたほど。高校に入学を決め、黙々と練習をして、立派な選手になってくれた。周りの支えがあったからこそで、野球をすることを教えてくれた祖父母、中学校3年から世話してくれた叔母さん、生んでくれた母親にも感謝しながら、プロ野球人生を送ってほしい。来年は必ず一軍登録して活躍してくれることを願う」とあいさつした。
来賓祝辞で山田勝人御坊市議会議長は「持ち前の度胸と勝負強さで活躍を」とエールを送り、公益社団法人日本少年野球連盟の藤田英輝会長は「日々素晴らしく努力した結果」とたたえ、祖父の幾夫さん(70)と祖母の幸子さん(70)が、富山選手に花束を贈呈。富山選手から山崎会長へ記念品としてバッティングマシーンの目録を贈った。
この後、富山選手が壇上に立ち「兄貴の影響で野球を始め、負けず嫌いで頑張り、野球を辞めようと思うことは何度もあったが、家族、おじいちゃん、おばあちゃんを悲しませると思い、続けた。御坊ジュニアタイガースで周りの同級生と力の差があると感じていたが、毎週1回、おじいちゃんと自主練習して、帰って、おばあちゃんのご飯を食べるという時間は、一番良い時間だった。そのお陰で良い成績を残せた」と少年時代を振り返った。
プロ入りまでについて「山崎会長が一生懸命動いてくれて、目指していた高校に入れ、顔を汚さないようにと頑張って、2年生でレギュラー、3年生でエースとして甲子園出場し、ベスト8で終わることができた。おじいちゃんのために、どうしても高卒でプロに行かねばと強い思いがあり、プロ志望届を出したが、指名漏れし、そのときも山崎会長から心配してもらった。トヨタ自動車の生活では、メンバーの意識が高く一日の練習を無駄にしないやり方を勉強させてもらっただけでなく、会社の皆さんが仕事をしてくれる中、自分は練習させてもらっている。感謝の言葉の本当の意味が分かった。負けず嫌いで何か言われても受け入れられないこともあったが、社会人になって素直になることを教わった」と感謝の思いを伝え、来年からのプロ生活に向け「1年目で二ケタ勝利、新人王獲得を目指す。守るべきものができ、家族のために野球に一生懸命に打ち込み、少年たちに夢を与えられるよう頑張りたい」と力強く意気込みを語った。
公益財団法人日本少年野球連盟和歌山県支部の高岡周作副支部長の音頭で乾杯して歓談。合間には御坊ボーイズの軌跡をDVDで紹介する一場面などもあり、盛り上がった。幾夫さんは「ケガしないように頑張ってほしい」とエールを送った。
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