紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

御坊市議選、無風の前哨戦 定数削減急浮上 〈2018年12月8日〉

2018年12月08日 08時30分00秒 | 記事

 

サヨナラ議会開会、会期中に定数削減か


 

 御坊市12月定例議会が7日に開会。会期を19日までの13日間と決めたあと、柏木征夫市長が平成30年度一般会計補正予算など20議案の提案理由説明を行い、散会。年明けの1月13日告示、20日投開票の市議選(定数14・欠員1、任期満了1月25日)を控えた「サヨナラ議会」。告示まで1カ月と迫っているが、今のところ立候補を予定しているのは現職12人、新人2人の14人。市政史上初の無投票ムードが漂う中、来週中に議会運営委員会で定数について議論することが決まり、会期中の定数削減が現実味を帯びてきた。

 昨年秋の総選挙和歌山3区に共産党前職が出馬したため現在は現職13人、欠員1。現職13人のうち、公明党現職は今期限りで勇退し、公認の新人が出馬表明済み。また、別の現職は一時、県議選への転身を検討していたが、見送りを決めたため12人が立候補予定。共産党は2議席確保に向けて前職の後継新人を擁立しており、現時点で立候補を予定しているのは定数ちょうどの14人。他の新人は旧御坊町や塩屋地区などで数人のうわさが出ていたが、表明に至っておらず、無投票ムードが漂っている。
 昨年12月定例議会から欠員1の13人で議会を運営している現状もあり、ここにきて定数削減が急浮上。来週中に議会運営委員会を開き、定数について議論を始めることが決まった。削減ありきではなく定数のあり方について議論を進め、会期中に結論を出すと見られる。議員から「将来の市町村合併を視野にさらなる定数削減に踏み切っても良いのでは」「実際に無投票ムードが漂っている中、削減の話が出れば反対しにくい」と賛成、容認の声がある一方、「無投票ムードだから削減するというのはどうか」「次の任期で時間をかけて議論すればいい」との慎重な声もあり、議論の行方が注目される。
 前回の平成27年は定数を4人超過の現職14人、新人4人の計18人が立候補。5人超過した昭和46年以来の大激戦となり現職2人と新人2人が落選。23年は定数14人に現職11人、新人5人、元職1人の計17人が立候補し、現職、新人、元職各1人が落選。19年は定数14に現職11人、新人6人の計17人、15年は定数16に現職14人、元職1人、新人3人の計18人が立候補するなど過去に無投票は一度もない。19年、15年、11年は3期連続で定数を2ずつ削減してきた経緯がある。


その他の主なニュース

 滝本宏子さん(印南町)の日本てまり 台湾の展覧会で人気集める

 日高広域観光振興協 第5弾贈り物キャンペーン インスタ「グッと賞」に5点

 美浜町老人クラブ連合会に全国老連会長表彰

 高校生税の作文 知事賞に今井佑奈さん(日高)