１０月１９日の夕張市にて

紅葉（黄葉）の美しい北海道苫小牧に降り立って、旭川を目指した１９日に立ち寄った夕張市。
何かとマイナスの部分で話題になった町は、知識優先で見てしまうせいか、道沿いに閉まった店が多いなど寂しい感じがした。
しかし、失敗した観光施設を見ると、この町には不似合いな箱ものだと思った。
それでも北海道をほとんど１周するうちに、それは珍しいことではないことにも気づいた。
そして熊野市も同じように見えてしまった。
子どもたちが減り続ける今時、立派な図書館を建てる。立派なものは誰だって欲しいが、収入に見合わないものを買えば破綻する。
昨年の図書館利用率をかざしたところで、５年先、１０年先と高齢化、過疎化、少子化は加速する。黙って建ててしまった後、北海道のかの地を見た時のように思うかもしれない。
写真は、夕張市で見たツルウメモドキ。紅葉が美しい。その向かうに朽ちた建物。
訪れた時、道路を広げる大規模な工事が進んでいた。
夕張市。もう訪れることはないかもしれない。