今日(5月6日)で大型連休、ゴールデンウィークも終わる。
沖縄では、4・28「『屈辱の日』がってぃんならん沖縄大会」、5月3日の憲法記念日、5・15本土「復帰」平和行進と県民大会まで、「憲法月間」として様々の運動や闘いが続く。今年は、7月の参議院選挙と連動する沖縄の沖縄による「憲法月間」を闘うつもりだ。
さて、去る4・28「『屈辱の日』がってぃんならん沖縄大会」には、1万人余の県民が世代を超えて結集し、4・28「主権回復の日」政府式典の欺瞞と虚構を暴いて見せた。その意味で4・28「『屈辱の日』がってぃんならん沖縄大会」は大成功だ。
ところで、その日の政府式典で、安倍総理はじめ、三権の長、閣僚、国会議員らが「天皇陛下万歳」を三唱した事に対して、沖縄の側から強い不快感、違和感が表明され、批判が高まっている。
政府式典に仲井眞知事の代理として出席した高良倉吉副知事は「式典の趣旨がぶち壊しになった」と不快感を示し、「天皇陛下万歳」は唱和しなかったものの、「なぜそうなるか理解できない。アジアや沖縄への戦争責任に向き合えない、柔軟性を欠く日本社会を表している」と批判する(5月1日付沖縄タイムス)。高良副知事は、琉球史が専門の歴史学者でもある。
菅官房長官は、「天皇陛下万歳」は「自然発生的であり、政府として論評すべきではない」と弁解する。私は、まさに憲法が禁ずる天皇の政治利用だ、と考える。
自民党の「日本国憲法改正草案」では、第一章第一条で「天皇の元首化」を定め、前文で「日本国は、長い歴史と固有の文化を持ち、国民統合の象徴である天皇を戴く国家である」と規定する。自民党「日本国憲法改正草案」第百二条第2項は、現行日本国憲法第九十九条が天皇・摂政に課している憲法尊重擁護義務を削除し、逆に国民に憲法尊重義務を課している。これって実にアベコベだ。
4・28「主権回復の日」政府式典における「天皇陛下万歳」の唱和は、安倍内閣が憲法を改悪して、国民主権から天皇主権へと回帰せんとする合図のように、私には思える。イチデージナタン!(一大事だ!)
(2013年5月6日 社民党衆議院議員 照屋寛徳)