日本聴導犬・介助犬訓練士学院の学生ノート

(福)日本聴導犬協会付属・訓練士学校の学生によるブログです。

日本聴導犬・介助犬訓練士学院 第4期生 卒業式   第5期生 入学式

2013-02-07 09:06:55 | Weblog

みなさま こんにちは。「日本聴導犬・介助犬訓練師学院 第4期生」の岡田です。

まだまだ寒いですが暦の上では立春を迎え嬉しく感じております。

皆様はいかがお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。

 

2月2日に私たち「日本聴導犬・介助犬訓練士学院 第4期生」の卒業式。そして、「第5期生」の入学式が行われました。

 

4社の取材も見えられ、ケーブルテレビさんの撮影を受けながら、学院生はおのおの訓練犬を繋ぎながらの式典となりました。一緒に出席した訓練犬は、第4期生で訓練した子たちになります。

同期の伊藤さんは「わんちゃん」、奥嶋さんは「でんくん」、私は「えじこちゃん」でした。式典中、私たちは椅子に座り、席の隣に置かれた犬用ベッドで訓練犬たちは1頭1頭お利口にいることができました。

 

森本学院長、ソーシャライザーの矢野様、ボランティアの松下ママ。気賀澤様。久保村様もご来賓として出席してくださり、あたたかなご祝辞を頂くことができました。人生の大先輩からのご祝辞は、これからの私たちのためになるアドバイスで本当に素敵な方々と一緒に、1年間を過ごさせていただいたことが嬉しく感謝の気持ちでいっぱいになりました。

その後、卒業証書と准訓練士資格の授与、卒業生代表(岡田)からのご挨拶と続きました。新潟からお出ましくださいましたユーザーのK様よりご祝辞と折り紙で作った百合の花を1輪ずついただきました。

学院生を思いながら、ひとつひとつ作ってくださったことにとても嬉しく思いました。

そして、有馬もと副学院長、矢澤訓練主任よりもご応援のお言葉を頂き、1年間を振り返り、涙ぐむ場面もございました。有馬福学院長からは

「みなさま、これから進むべき道は異なりますが、どの方も新しい職場や環境で、『大変』と感じることが多くなると思います。でも、『大変』というの『大きく変わる』ということです。『ああ、大変!大変!』と思われるような時に、『私は大きく変わるんだ』と思われれば、大変さも励みに変えられるでしょう。この1年間に学んだこと、多くの方々に支えられ、教えていただいたことを生かして、各々の道で『るんるん』と、がんばってくださいね」のお言葉をいただきました。

続いては、「日本聴導犬・介助犬訓練士学院 第5期生」の入学式です。

第5期生は3名の入学予定ですが、2名での入学式となりました。

1年前の私たちのように、みなさまより入学のご祝辞を頂き、これからの学院生活に心弾ませていらしたのではないでしょうか。第4期生より、新入生へ学院のユニフォームと特製リードなどの贈呈品をお渡しし、式の第2部を終えました。

みなさま、第4期生のお持ちより手料理で、ステキなお昼を頂きながらの第3部。

 

第3部は卒業発表になります。

卒業生3名によるデモストレーションと卒業発表をご覧いただきました。

デモストレーションは、えじこちゃんと一緒に①「タイマーの音を教える」、②「呼び鈴の音を教える」、③「離れた人を呼んでくる」を卒業生1人1つのデモをさせていただきました。

えじこちゃんは、まだ訓練中の犬でしたので成功体験をつませるためにご褒美を使わせていただきました。

ご来賓の中で、えじこちゃんは不安があるのかと思いきや取材に来てくださったケーブルテレビのカメラマンの方に愛敬を振りまいていたりと、余裕の表情。

デモは、ゆっくりですがしっかりタッチと音源まで導いてくれました。

そして、卒業発表では、初めに伊藤さんの介助犬の基礎訓練動作。次に私の聴導犬候補犬(たんたん{子犬})の成長記録、最後に奥嶋さんの聴導犬わんちゃんの社会化について発表させていただき発表していない他の学院生がユーザーさんへ手話で発表内容をご説明しながら15分ずつ程度 パワーポイントにて説明させていただきました。

私たちが数カ月かかって一生懸命作成した研究発表を、みなさま興味深く聞いてくださり、最後にはPro-Dog School事務局の気賀澤様から春らしいピンクのチューリップが入った花束を一人一人にくださり、とても嬉しかったです。

このたびは、とても素敵な卒業式・入学式をありがとうございました。

ご出席いただけませんでした学院関係者のみなさまにも厚く御礼を申し上げたく、式典での私のご挨拶をブログに記載させていただきたいと思います。

 

▼卒業生代表より

「私は、日本聴導犬・介助犬訓練士学院 第4期生の岡田と申します。

 

この場をお借りして、ご指導くださいましたスタッフ、ボタンティアの皆様から頂いたご温情に対して御例を申し上げます。

 私たちは1年間、聴導犬と介助犬の訓練、障がい者支援について学ばせていただきました。実践的な補助犬訓練士学院として、職場と学院が同設されている事もあり、補助犬育成団体が行わなくてはならない業務も間近に拝見できました。

 これまで学ぶ機会のなかった、社会人としての礼儀作法や言葉遣い、お礼状などの書き方なども学ばせていただきました。1年の間には、台湾の大学での聴導犬育成について研修に行ったものもおります。高円宮妃殿下に聴導犬をご高覧いただく機会もいただくこともできました。国際アシスタンスドッグ協会が実施する国際認定試験もまじかに拝見できました。その後、バルセロナで行われた国際アシスタンスドッグ協会の総会に私は出席し、国際認定の授与式にも同席させていただきました。一番緊張したことは、卒業試験の実践試験です。ユーザーの認定試験同様に、バス30分。電車40分。飲食店、スーパーへの同伴など、高度な服従訓練と犬たちへの管理能力を審査されました。3名ともが異常な緊張感のあまり、第1回目は途中で中止となりました。ショックでした。第2回目は、「るんるんして試験を受けましょう!」を合言葉に、3名ともが電車同伴やバス同伴を楽しみながらできたことで、3名が共に合格できました。

 「候補犬達は先生」が(福)日本聴導犬協会の教えです。

この1年間。候補犬達から「できない時には理由がある」「犬たちからの表情や体の動きで心を読む」「犬に成功体験をつませるのは訓練士」ということを学ばせていただきました。

 そして、訓練を行う上で大切なことは犬たちを信じること自分たちがどれだけ犬たちの仕草でどのような心理状態なのか理解し、ストレスを与えずにコントロールできるか。そして沢山の成功体験を犬たちに積ませ自信をつけさせること。私たちが成功を目指すのではなく、いかに犬たちに成功させてあげるかということを、一番に考え訓練しなければならないことを学びました。これから3人それぞれ別の道を進みますが、学院での生活はこれからの人生に生かしてまいります。

 改めて、皆様に感謝の意を表します。ありがとうございました。 

                                                      日本聴導犬・介助犬訓練士学院 第4期生

                                                                          岡田 彩子


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