みなさま、はじめまして。
2015年2月2日に聴導犬・介助犬訓練学院の入学式 を終えたばかりの第7期生の十川早苗です。50代 からの第二の人生を犬たちと過ごしたいと思い早期退職を決断しました。5期生(2年先輩)に、やはり50代 から入学され、昨年、スタッフの採用となられた前田さんがいらっしゃいますが、どうやら過去・最高齢の入学生となりました。若い人たちに負けないように日々頑張っております。
さっそく、日本聴導犬協会のエネルギッシュな活動に同行させていただきました。
2月6日、有馬もと(日本聴導犬・介助犬訓 練士学院 副学院長)が愛知医療学院短期大学での非常勤講師をされていますが、その講 義に同行させていただきました。講義では聴導犬と介助犬のデモンストレーショ ンも行うため、協会スタッフ2名、*補 助犬4匹と共に 車に乗り込み、早朝に宮田村をでて名古屋に向かいました。途中すばらしい雪景色が続く中央自動車道を通り、大学近 くの清州城で、講義に協力してくださる名古屋市在住のI様と訪問犬半蔵君と合流して大学に向かいました。
大学では、 私も聴導犬候補みみ(シーズーの元保護犬さん)をパートナーとして講義を聴講しまし た。講義の前半は、座学でみみちゃんは私の足元に敷かれたマットの上で時々退屈そうにしながらも一緒に受講しました。 座学では、犬が人に及ぼす影響から始まり、補助犬である訪問犬・聴導犬・介助犬についての説明、身体障害 者補助犬法の歴史と当事者主権の重要性、聴導犬の歴史と効用、最後は、脳の活性化 を行うことで自ら考えTPOがわかる犬に育てるための訓練の仕方について、学びました。
後半は、協会スタッフのデモンストレーションを見学し、その後、学生さんと一緒に補助犬訓練の体験をしました。デモンストレーションは、介助犬と車いすに乗った協会スタッフがペアになり行いました。スタッフが落としたスプーン、コイン、カードや携帯電話を介助犬が口で拾ってスタッフの手に渡します。また、靴下、スリッパや上着を脱ぐのを手伝ったりする様子を見ていただきました。その後、グループに分かれ、タイマーを用いて実際に聴導犬に音源まで導いてもらう体験をしました。
同行した協会犬たちは、私には協会にいる時とあまり変わらない様子に見えましたが、スタッフの方には犬たちの微妙な違いが見えているようでした。人間が人前に立つとあがってしまうように、経験不足の犬たちの中にはデモンストレーションでは、緊張したり、集中できないこともあるので、上手にアシストしてあげる必要があるようです。
この日は、聴導犬・介助犬についての講義だけでなく、協会の社会貢献活動として訓練を行っている「訪問犬」についてのお話も聞くことができました。さらに協会から外に出て大学でデモンストレーションを行う補助犬たちの活躍の姿を見たり、それを支えているスタッフのさまざまな仕事を知ることができました。
*補助犬:盲導犬、聴導犬、介助犬および訪問犬の総称
日本聴導犬・介助犬訓練士学院 第7期生
十川早苗
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