暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

2019年05月18日 | 古民家

 華族の廃止・・・財閥の解体など・・・大きくて広いお屋敷を持つ、特権階級の方々が少なくなり・・・・

豪商・・・豪農と言われていた人達も、時代の流れと共に・・・税金制度・・・・財産分割・・・・

広い土地と・・・大きなお屋敷を維持出来る社会の構造ではなくなり・・・・

贅を極めた・・・豊かさの象徴のような立派な門構え・・・お屋敷が無くなり・・・・

当時の木造技術を伝える造りの建物は・・・解体され・・・建具や調度品が骨董として扱われるか・・・・

文化財として移築保存されるか・・・地域に愛され・・・ボランティア団体・・・NPO法人などで運営利活用されている状況です・・・。

門・・・・と一言で言っても・・・・

「長屋門」・・「唐門」・・「櫓門」・・「薬医門」・・「高麗門」・・「棟門」・・・・・・などなど・・・・ありまして・・・

塀・・・を言えば・・・「石塀」・・「土塀」・・「竹垣」・・「生垣」・・「大和塀」・・「築地塀」・・・・など・・・・

お屋敷・・・お寺・・・お城・・・長屋などで見かける簡素な塀まで・・・その形や素材は数えきれない位の種類があります・・・。

長屋門は・・・真ん中が門になっていて、両側に使用人の小部屋だったり収納小屋になっている門で・・・・

お屋敷や豪農の門として使われています・・・。

櫓門や高麗門は・・・・お城の入り口に多くて・・・出入りする人を制限・監視するような役割です・・・。

最近少し流行の石塀では・・・大きな石を使ったお城の石垣が目に浮かびますが・・・・

古くからある工法の、「野面積み」(ノヅラヅミ)は・・・・自然石を加工せず、そのまま積んでいくので・・・・

荒々しく、統一性が無いのが特徴で・・・・

打ち込み接ぎ・・・切り込み接ぎ・・・は、石同士の接合面を削って隙間を減らした積み方で・・・

切り込み接ぎは、より精度を上げた工法で・・・石を方形に加工して、石同士を密着させる工法です・・・。

門や・・・塀の造りでもこんなに種類があって・・・時代と共に変化して来ました・・・・

そんな技術が・・・・社会の構造と共に衰退して・・・消滅しています・・・。

以前もお話ししましたが・・・地域で数百年続く行事も・・・・後継者不足・・・担い手不足で存続が危ぶまれています・・・。

五穀豊穣を願って始められたお祭りや行事が多くて・・・貧困の中から生まれた、神頼み的な要素もあります・・・。

貧富の差や・・・・富裕層から一部の集団が虐げられる状況は良くないと思いますし・・・

より良いものが生まれて・・・・古い時代のモノが淘汰されるのも致し方ありません・・・。

それでも・・・数百年続いてきた仕組み造りや伝統と・・・・

ここ数十年で生まれた技術・・・・どちらが継続的に安定した暮らしをもたらしてくれるのか・・・・?

環境負荷の少ない暮らしとは・・・・どのような暮らしなのか・・・教えてくれるのは・・・・

先人が時間を掛けて・・・繋いで来た技術なんだと思います・・・・。

知らなければ、比較も・・・検討も出来ません・・・

多くの伝統技術をもっと解かり易く・・・おもしろく・・・・伝えていけたらと想います。

 

コメント
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