暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

狭間

2022年08月14日 | 古民家
 吸い込まれそうな黒の中に・・・薄墨の筆が躍って描く雲の姿・・・
境目も無い・・・無意味な仕草にも・・・
時折、キシキシと狭間を駆ける光の筋に・・・美しくも恐れが混じり合い・・・
焚火もロウソクの灯りも持てなかった、真の闇を知らない時代には・・・
自然から与えられた大きな力を計る事も出来ず・・・
絵画や映画を鑑賞するように・・・窓の額縁に額を寄せ、気まぐれな目を輝かせている・・・。

儚い象徴が・・・花火やひと夏の命だとすると・・・
古民家の命はずいぶんと長く造られて・・・世代を越えて未来の家族に向けた宝物だと思っていたけれど・・・
思いがけないのか・・・必然なのか、歴史の歩みは駆け足で進み・・・
300年も大切に受け継がれるはずの古民家や町並みは・・・芝居の幕引きのように・・・
いとも簡単に場面を変えて・・・人の創造して来た未来へと走って来ました・・・。

反抗するそぶりも無い動物や植物達も・・・手を携えて歩けるなら・・・
もう少し歩幅を合わせて、よそ見をしても良かったはずなのに・・・
どうしたものか・・・100年の流れをを10年にも縮めてしまい・・・
お腹がいっぱいなのに・・・まだまだ足りないと言っているように見えてしまいます・・・。
ありのままの姿が今なら・・・この先向かう道はどんなものなのか・・・
狭間に見える光の道筋は・・・美しく光るのだろうか。



コメント
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