暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

うつりかわり

2018年02月18日 | 古民家

 秋の収穫時期、一面に広がる稲穂を見ると・・ふわぁ~と気持ちが落ち着く感じがします・・・

山育ちで、田んぼの景色が懐かしい訳でもありませんが・・・

夏の空の下、青々(実際は緑ですが・・・)とした稲を見ても同じように思います。

田園風景が日本人の記憶にすりこまれているのでしょうか・・・・?

萱葺きの建物を見て、立派な梁を土間から眺めると心落ち着くのもそんな感じなのですね・・・

一日が早く感じられるようになって・・・一年があっという間に過ぎていく感覚になってきて・・・

クラス替えがあったり、学年が変わったり、新入生が入ってきたり・・・・

移り変わりのある子供の頃の生活で、自分の立ち位置があったのか・・・?

四季の無い国にいたら、日々の移り変わりが解らなくなってしまうのでしょうか・・?

(四季の無い国を否定しているわけではありません・・・)

古民家の夏は涼しいけど、冬は果てしなく寒い暮らしではさすがに大変です・・・

時代と共に変化してきた、生活に必要な最低限の整備も、生活に合わせた設備に変えることも大切です。

それでも、季節を感じ・生活の知恵を養い、暮らすことの大切さを知ってもらえると思います。

子供の頃に経験してきた事や、思い出はたぶん一生忘れる事は無いと思います・・・

大切な思い出・・・準備出来るのも、体験させてあげられるのも、大人の役目なのでしょうね・・・。

 

 

 

 

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箪笥

2018年02月17日 | 古民家

 結婚して女性が用意するものの一つとして「箪笥」は必ずあったようですが・・・

今では作り付けの収納が、場所を取らないからと・・新築の時には作ってあったり・・

後でクローゼットを増やしたりする事もあります。

場所を取る箪笥は、邪魔者扱いされて行ってしまう時代のような気がしますが・・・

昔の和箪笥では洋服を入れる箪笥だけでなく「水屋箪笥」・「階段箪笥」・「車箪笥」・「船箪笥」・・・

いろんな種類があって、基本はモノをしまっておく場所として使っていました。

江戸時代の頃から箪笥は普及してきたようなので、それ以前は荷物が極力少ない生活をしていて・・・

住む場所が狭い長屋だったり、火事があっても手持ちの物を持てば良かったり・・・

効率よく生活していたのですね。

地方色が出ている箪笥もあって、有名なのが「仙台箪笥」です・・・

金具や模様が凝っていて、重厚感がありますね・・・他にも「岩谷堂箪笥」・「加茂桐箪笥」・・・

骨董屋さんで取り扱っていたり、古いお宅の蔵に入ると・・・数竿しまってあるのを見かけます・・・

インテリアの一つとして考えても、和箪笥はどんな場面でも会うのかなと思います。

趣味の違いはありますが、古民家に置けば違いなくて・・・洋室でも、その存在感がなかなか良いですね。

歴史を刻んできたと言うことは、それだけ大きく受け止める技量・・・や・・おおらかさがあるのでしょうか・・・?

箪笥と同じく、住まいも使い続けられる、住み継がれる事が大事なのだと、あらためて思いますね。

 

 

 

 

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手直し

2018年02月16日 | 古民家

 古い家をリノベーションして住もうと言う人は・・・変わり者なのか・・?

興味本位なのか、余裕がある人なのか・・・?

地方の取り組みで行われているのが、移住前提で数年実際に住んで頂き・・・その間給料?(生活費?)

も、支給してくれて、住む建物も提供してくれる制度があります。

生活が安定して、そこでの基盤が出来るまでの支援になるそうですが・・・

地域の方々にも溶け込んで、信頼して頂く期間でもあります。

町おこしのプロジェクトで、コンサルタント会社が入った場合の一例ですが・・・

社員さんをその町に(商店街の中に・・)実際、住まわせて町や商店の行事や・・・

各家庭に割り当てられる地域の役割分担も行うようです・・・

地域の現状をしっかり把握するには、まずそこに飛び込むことなんですね。

古民家をお持ちの方々や、住みたいと考えている方は、解っていると思いますが・・・

DIYで古民家などを補修するにも限度があり、本職の方にお願いする内容もたくさんあります・・・

電気・水道・ガスは出来れば(資格が必要な工事です必ず頼みましょう)職人さんに工事してもらい・・・

内装材の張替えや仕上げなど、構造に関わらない部分を担当するほうが良いと思います。

一番大事なのは、構造です・・・木造で一番心配なのが、雨漏りとシロアリで、その補修がしっかりしていないと

土台や柱・梁といった構造部分を傷めてしまいます・・・。

もし古民家などを購入する場合は、床下・天井裏などは必ず点検してください・・・

一人で生きているわけでは無いと思いますので、生活するにはご近所さん、廻りとの係わり合いは大切ですし・・・

心配事・相談事が気軽に話せる関係が出来ると、住まいの補修にも良い影響が出て来ると思います。

古民家ブームで多くの方が感心を持って頂けるのは、とてもうれしいのですが・・・

そんな時には、よからぬ考え方を持っている人達も増えてきますので十分ご注意下さい。

 

 

 

 

 

 

 

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先を

2018年02月15日 | 古民家

 「シャッター通り」が増えているようです・・・

少し狭い商店街を車で走り抜けると、バシャン!バシャ・・・と・・

風でシャッターが揺れる音が寂しく響くそうです・・・

人口減・地方財政・一部の方々の政策として・・・村や町や市の合併が行われました。

大きな商業施設が郊外に数多く出来て・・・ある時期を境に撤退しています・・・

補助金ありきで地域活性・地方創生が話し合われています・・・

大人の事情は良く解かりません・・・

そんな中でも、町おこしに本気で携わっている若い方もたくさんいらっしゃいます。

ある方が嘆いていました・・・山側の町と海側の町が合併したら、多くの人の意見がかみ合わないそうです・・

生活の基盤が違う・・(大きく別ければ林業と漁業・・)文化が違う・・・気候も違う・・・

公共設備やライフラインの整備率も違えば、行政が対応する比率も公平にはいかなくなってしまいます・・・

ある町では、ご意見番的な町の重鎮と、後継者の若者や・・・

後から移住やUターンしてきた若者と意見が分かれているようで・・

いろいろな事が先に進まない・・・動かないそうです。

懐古主義ではありませんが、生まれて来た時から、大家族で・・・おじちゃん・おばあちゃん・・

お父さん・お母さん・・・兄弟が3人・4人5人・・・年の差も一番したから上までで10歳は当たり前の時代・・・

しきたりやしつけ・・行事や決まり事は代々伝わって来ていました・・・

自分の勝手な考え方ですが・・・人は経験しないと、本心から理解出来ないと思っています・・・

だから、年を重ねて経験して来た事を伝える目上の人の言葉・・・

年が離れた子供達同士が、遊びの中で自然と出来てくる、子供のルール・・・

社会常識として良い事・悪い事を教えてくれる、地域の大人たち・・・

社会大きく動いて、生活が豊かになると地域や人との繋がりが失われていく気がします・・・

個人の自由がない・自分の意見が通らない・・・など・・古くからの考え方がすべて良かった訳ではありません。

(女性の立場がないがしろにされてきた時代でもあります・・・)

でも、人が壊した仕組みは、人が元に戻すしかありません。

森の木は植えてから製品となるまでに、最低60年はかかります・・・

自分が汗水たらして一生懸命育てるのは、次の世代に残して託すことです。

10年20年・・・・50年・100年先を見据える心を持てればと思います。

 

 

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都会

2018年02月14日 | 古民家
東京都港区に(愛宕神社)があります…
小高い山の上に社はありますが、幕末の頃に、ここから江戸の町を撮った古写真があるのですが。
当然、瓦屋根の建物が並んでいて、高い屋根の建物は立派なお寺や神社くらいです。
何度も大火にあった町だけに、茅葺の建物は見当たらないですが…
当時は江戸城(今は皇居)が近くにあるので、武士や大名屋敷も多かったので、高さは無いですが、大きな瓦屋根の建物も目立ちます。


戦争の空襲でも大きな被害がありましたから、都内で残っている古民家は、終戦後がほとんどですが、その中でも大火や、戦火をなね脱がれた建物もあって…
ビルを背景に見る古民家もなかなか絵になる気がします。
様変わりした町ほど昔の面影を残した建物は残っていませんが、そんな中で奇跡的に残り、住み継がれて、保存されて来た建物は…
何かの運命か、歴史の記憶を次の世代に残すべき何かの役割を持っているのかな…?
そんなロマンを感じてしまいます。
文化財になっている、普段公開していない建物もありますし…一度伺いたいと思いますが…
まだまだ知らない民家もありますので、いつかそんな建物にも出会う機会があればと思いますし、出会えるまで、大切に住み継がれていって頂ければと思います。

(他責な言葉で申し訳ありませんが、微力ながらご相談頂ければお力添えさせて頂きたいとおもいます。)

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