暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

祭事

2018年07月26日 | 古民家

 各地でお祭りや花火大会が開催されていて・・・

特に日本の伝統芸と言われるくらいになった日本の花火技術はすばらしく・・・

色合いや、燃え散っていく時の表現力は他に類を見ないくらい華やかだと思います・・・。

「奇祭」といわれるお祭りが各地方にはあって、「長野県 御柱祭」は有名ですが・・・

よく考えるとかなり変わっています・・・。

性に関する祭りも意外に多くて・・神奈川県のかまなら祭りや奈良県のおんだ祭り・・・など・・・

稚児の死亡率や流産など、医療が未発達な時代は、子宝に恵まれるように・・・無事生まれて・・・

健やかに育つようにと願うのは切実な想いだったのでしょう。

(各地に珍宝館的な場所があるのとは違った意味・・・?)

祭りはそもそも、五穀豊穣を願っての天に向かってのお祈りのような行いです・・・。

今でも作物が育つには天候が左右しますが・・・ハウス栽培や農薬などない時代・・・

干ばつ・洪水・害虫などの被害が出ないように、神頼みするしかなかったのでしょう・・・。

そんなお祭りも、後継者不足で廃止せざるを得ない現状があります・・・。

お祭りは、単にお願い事だけの行事では無く・・・地域のつながり・・・人と人のつながり・・・

地域の文化を残していく役割もあります・・・。

時代にそぐわない・・・人が集まらない・・廃止にはいろんな理由があります・・・

とめられない時代の流れもあります・・・

たかがお祭り・・・そういって失って・・・気付かされた事がいくつあるでしょう・・・?

やめる事は簡単です・・でも元に戻す事の大変さをもっと真剣に考えほしいと想います。

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建材

2018年07月25日 | 古民家

 環境保護・・・森林伐採の制限・・・

合板や集成材・・・無垢の床材・・・外構に使われる南洋材などは輸入規制が厳しくなり・・

手に入らない材や・・・値段が数倍にも上がった物など・・・これからの建材業界は深刻な状況です・・・。

木目や色が美しく・・・素地のままで高級感のある材料は今までも使われていました・・・。

日本でも欅や柿(黒柿)のような特殊な色合いはありますが・・・

大断面や品質が一定した物を大量に用意するとなれば・・・海外の材料に頼らなければいけませんでした・・・。

でも、これから海外の材料が高値になれば、国産材が逆に安くなるようなので・・・

流通や伐採方法など・・・余裕を持った工程で準備出来れば、日本の林業が活発になるような気がします・・・。

以前にもお話したように、「もったいない」精神の日本人は、素材を最後まで生かして使う工夫をしてきました・・・。

古民家は何度も移築や補修を行い、その材を使いまわし・・・加工し直し・・・最後は薪になるまで大切に使い・・

布も仕立て直したり・・ほどいて違う生地にしたり・・・雑巾や継ぎはぎの材料としました・・・。

すべてを満足させる事は出来ません・・・折り合いをつけて社会はうまく動いています・・・。

廻りにあるもので、うまく工夫して生活する・・・

住まい方も、欲張らず・・・ほどほどの暮らしが出来れば良いと想います。

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ロングステイ

2018年07月24日 | 古民家

 夏休みが始まりました・・・

子供が一日中家にいるので・・・毎日お昼の用意に頭を悩ますお母さんがたくさんいらっしゃると思います・・・。

海外からのお客様が増えて・・・日本の良さが見直されて来ています・・・。

観光立国と宣言するように・・・観光での需要は高くなっているのと同時に・・・

大手企業が元気で日本の景気は良くなったと言われていますが・・・

中小企業の倒産がそんなに減っているようには思えません・・・。

多くの零細企業の景気が、爆発的に良くなるとは思えないので・・・

これからの観光を考えると・・・ロングステイが大切になると思います・・・。

(ロングステイ=2週間以上の長期休暇で・・・その国の歴史や文化を体験するなど・・・)

日本人の性格や社会の仕組みでは・・・1ヶ月も休むような習慣は無く・・・

海外でロングステイをする人はまだまだ少ないようですが・・・

海外の方々はロングステイが当たり前で・・・余暇を大切にする国民性のようです・・・。

日本にはすばらしい文化や歴史があります・・・。

多くを知って頂くには、1日・・2日バスのツアーであちこち周って・・・

30分の自由行動で解って頂けるとは思えなくて・・・

すごくもったいない余暇のすごし方のような気がします・・・。

地域の良いところ・・・普通の生活・・・

地域で育まれた歴史や文化の暮らしの中で、ゆっくりすごして頂くのが本当のロングステイです・・・。

そんな歴史や文化を次の世代に残すべき役割が、今の自分達にはあるのではないかと想います。

 

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火災

2018年07月23日 | 古民家

 何度も大火に見舞われた江戸の町・・・明暦の大火は死者10万人・・・盟和の大火では死者数千人・・・

文化の大火は死者1200人とも言われています・・・。

木造の家は燃えやすい・・・住宅密集地の町造りでは、火消しの活動が出来ないなど・・・

そんな考えから燃えにくい建物を作って・・・消防車が入れるような道路を一生懸命整備しようとしてきました・・・。

火災が発生して、人が亡くなられる一番の原因は・・・

有毒ガスによる窒息死(意識障害で失神して焼死してしまう)です・・・

石油化学製品のような新建材は燃え始めると有毒ガスが発生します・・・。

一酸化炭素・塩化水素・シアン化水素・アンモニアなど・・・

発砲スチロールのような断熱材は、その最たる材料で・・・あっという間に火が付いて・・毒ガスを発生します・・。

(最近の技術で発生しにくい材料もありますが・・)

国の基準で、木造住宅は燃えやすいので、防火地域や準防火地域のような規制を厳しくして・・・

燃えにくい建物にしようとしていますが・・・そもそも燃える前に有毒ガスが発生して・・・

命を落とすような家作りになっているような気がします・・・。

「燃えしろ計算」と言う考え方があります・・・。

木材の有効利用と国産材を使いましょう・・・そんな取り組みから・・・

木造住宅の防火規定が大幅緩和されるようです・・・。

(横の繋がりが薄い行政の仕組み・・・まとまりのない基準作りですね・・・。あくまでも個人的な感想です・・・。)

木が燃えると白い水蒸気を出しながら燃えて行き、表面が炭化して、燃え進む速度がゆっくりになって行きます・・・

それによって、逃げるまでの時間が稼げて・・・命は助かる・・・そんな考え方です・・・。

大断面の木材・・・?古民家のような造りの住まいですね・・・。

木組みで造られた住まいは・・・熱容量の大きい土と・・・燃えしろ計算の大断面木材で出来ています・・・。

明暦の大火は江戸の大半が燃えました・・・江戸城の天守まで燃えて・・そんな大規模な火災だったのと・・・

逃げる人達が、車輪付きの長持ちを運ぶ大渋滞が起きて、逃げ遅れた事による死者が多く出てしまったようです・・・。

有毒ガスで無くなった訳ではありません・・・。

木材は燃えやすくても燃え広がりはゆっくりだと言う事です・・・。

思いもよらない災害は増えていますが・・・その根本の原因をしっかり説明はされていません・・・。

本質を見て・・・根本的な解決・対策を考えてほしいと想います。

 

 

 

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職人

2018年07月22日 | 古民家

 勉強が嫌いなら大工さんの見習いになりなさい・・・・

そんな事を言われた覚えがあります・・・・。

頭が悪い子=職人さんになればいい・・・そんな考えだったのか・・・?それとも・・・

手に職を付ければ、この先の生活に困らないと言う意味なのか・・・・?

「サラリーマンは気楽な家業ときたもんだ・・・」そんな言葉もあるくらい・・・

大手企業の会社員になれば安泰・・・そんな時代もありました・・・。

福利厚生・・・有給休暇・退職金・・・今では男性の育休などもあるくらいの手厚い内容ですが・・・

終身雇用も危ういブラック企業もあるので、気楽とはいえない世の中です・・・。

子供のなりたい職業で・・・必ず「大工さん」は入っているようで・・・

職人さん人気はいつの時代もあるのですが・・・職人さんは大工さんだけではなくて・・・

左官職人・植木職人・板金職人・塗装職人など・・・・極めればとても奥深い技術を必要とする世界です・・・・。

自然素材や循環が可能な素材を使った建築が当たり前だった建物が古民家です・・・

その素材はどこからか買ってくればそのまま建材になるのでは無くて・・・

手間を掛け下地処理・加工を繰り返して・・・ようやく住まいに使える部材となります・・・

大工さんが鉋やノミの研ぎをとても大切にするのは・・・

その道具での素材加工が、建物の良し悪しを決めるからです・・・。

左官屋さんが、土壁を造るのに、そこで取れる土や藁を使って時間を掛けて下地処理するのは・・・

長持ちする壁を造って長く暮らしてもらえる住まいを造る為で・・・

それがいずれ土に返るように、自然の素材だけを使います・・・。

時間を掛け下積みの修行をするのは・・・体にその技術を沁み込ませて・・・

使う素材で・・・その日の天候で変わる仕上がりなど・・・

同じような作業でも、その日その日で違う仕事への向き合い方がある事など・・・

少し器用て、要領が良いだけでは出来ない、伝統的で文化的な技術があるからだと思います・・・。

職人=地位が低い・・・・そんな風になってしまったのは・・・

新建材で作る建物が社会に増えて行ったからでは無いかと思います。(個人的な感想です)

すばらし技術を身に付けた、人間的にも尊敬出来る職人さん・・・そんな職人を目指してほしいと想います。

 

コメント (3)
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