暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

2019年10月21日 | 古民家

 手に職を付ける・・・・

物を作り・・・・育て・・・その対価としてお金や別の品物と交換していた時代・・・

身分で職業を選ぶ事も出来す・・・

狭い社会の中で・・・生きる道を探していました・・・。

自分が子供の頃・・・お前は勉強出来ないんだから・・・

大工さんのとこにでも弟子入りした方がいいだろう・・・なんて言われていました・・・。

士農工商にもあるように・・・武士に農家・・・次に職人・・・最後が商人・・・・

最高位の武士はしょうがないとして・・・貢物を納めるのに関わりの深い農家さんが2番で・・・

関わりの少ない商人の身分が一番下・・・

と言うような考え方のようです・・・。

そうなると・・・職人さんのように手に職を付ける事は、良い事のように思え・・・

勉強出来ない子がなる職業では無くて・・・社会を支える大切な職業だったんだと思います・・・。

少しの天気の変化で作物の値段が右往左往するのは・・・今も昔も変わる事無く・・・

大きな天候不順があっても・・・海外からの輸入で帳尻合わせしていても・・・

農家さんは大切な職業で・・・住まいを造る職人さんも無くてはならない職業です・・・。

(武家への貢物としての刀や武具・・・

 陶器や漆器などの工芸品を生み出す職人は大切にされていたのでしょうか・・・?)

成果をすぐに求める現代・・・徒弟関係の仕組みは、時間のかかるコスパの悪い仕組み・・・

そんな風に思われているのか・・・5年も10年も下働きに耐える若者が少なくなったのか・・・?

技術は体で覚え・・・感覚が頼りです・・・。

知識は・・・本で覚え・・・人に教わり、頭では解っていても・・・その技術を再現は出来ません・・・

体が自然と動くようになるには・・・時間と経験が必要です・・・。

手に職・・・・一芸に秀でた達人と言えるくらい・・・目標に値する・・・すばらしい職業なんだと想います。

 

 

 

 

 

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変わりゆく

2019年10月20日 | 古民家

 我が屋の庭を眺めると・・・狭い場所に丸い飛び石が数個・・・・

和の庭でも無いので・・・居場所を求めて、たどり着いたのが、庭の片隅で・・・

積み重なるように・・・その存在感だけを残して・・・苔と雑草に覆われる姿となりました・・・。

一時の流行で・・・大きな庭石を玄関前や・・・庭に鎮座させたご家庭も多いかと思いますが・・・

その後の処理をどうしたら良いのか・・・何をするにも以外に高額な費用が必要で・・・

一人の人間が太刀打ち出来る重さでもなく・・・

あきらめに似た思いで・・・存在感一杯のまま、朽ち果てる事の無くい姿を眺めている人も多いことでしょう・・・。

木材は腐ります・・・。

シロアリだけでなく・・・雨風にさらされ、腐朽菌など・・・自然と土になり・・・

循環する自然素材です・・・。

古材に興味のある方などは・・・囲炉裏の煙や・・・日焼けでいい感じに色づいた柱や梁・・・・

・・・床板なども・・・人が生活して来た足跡のように・・・

ツルツルと黒光りして・・・暮らして来た歴史の重さも感じられます・・・。

時間の経過と共に変化する木材は・・・工業製品には無い味わいが有り・・・

時と共に変化するその姿に・・・・美しさや・・・神々しさを感じる事もあります・・・。

石は、人の時間軸の中では・・・そこまで変化は望めませんが・・・

木材は・・・新築で建てられた白木の美しい姿から・・・半年すると、いい感じに日焼けで色が付いてきます・・・。

1年もすると・・・手垢や傷・・・生活の足跡が付き始め・・・・

小さいお子さんがいれば・・・背比べの跡も、大きな思い出となります・・・。

江戸時代の建物・・・場所によっては・・・刀で削られた跡・・・火縄銃の弾の跡・・・・

血痕なのか・・・?黒いシミが残っていたり・・・少し物騒な話しですが・・・・

歴史に刻まれた生活や暮らしの息使いも・・・そんなところで体感することが出来ます・・。

石や木材や土で造られた住まいを貧しい暮らしと思うのか・・・

贅沢な暮らしと思うのか・・・それは人それぞれの感覚と・・・考え方ですが・・・

人が成長し・・・老いて来る姿と同じように・・・変化する時間・・・変わり行く日々を楽しむ・・・

それが・・・本当に贅沢な時間の使い方なのかな・・・と想います。

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2019年10月19日 | 古民家

 窓を開ければ・・・・朝の日差しが部屋の中を照らしだし・・・

・・・・風は、心地よく部屋を通り過ぎて・・・聞こえる風の音や鳥のさえずり・・・

窓越しに見える秋の空は・・・空の青さも、雲の形も・・・

心穏やかに、・・・季節の移り変わりを感じさせてくれます・・・。

家の中が埃りだらけになるから窓は極力開けたくない・・・

家事担当では無い時代の親父に言わせれば・・・お説教をされるような言い訳ですが・・・

共働きや・・・パートで働くお母さん・・・家事をするのは女性と言う考えが、セクハラになる時代・・・

そんな考え方を否定してしまえば・・・もれなく掃除の一切が自分の担当になってしまいます・・・。

住環境がよろしくない・・・と言われれば・・・・外の空気は・・・

車の排気ガス・・・花粉や黄砂にPM2.0などが舞っていて・・・機械換気頼りで・・・

季節感の無い住環境の中で生活をするのが良いのかもしれなくて・・・

そもそも・・・人が暮らす豊かな環境とは程遠い・・・

閉鎖された空間を推奨する社会になってしまいました・・・。

金木犀の香りがそこかしこから漂い・・・・少し埃っぽい空気が喉やお肌に影響する季節・・・

生活の中で気付く毎日の変化は・・・自然の営みを感じられるかどうか・・・

テレビのニュースキャスター伝える言葉を聞いて判断するのでは無く・・・

お天気お姉さんの・・・季節の話題を伝えるのを待つのでも無く・・・

自分の目や鼻・・・耳で感じ・・・ゴミを出す時に・・・以外に寒くなったな・・・

風呂上がり・・・化粧水をつけている時・・・いつもより多めにはたいているな・・・とか・・・

五感で感じる暮らしこそ・・・人が生活する中で一番大切な感覚なんだと思います・・・。

空調の効いた部屋で・・・TVを見て過ごす気の抜けたひと時よりも・・・

広縁に座り・・・秋の夜長を感じて過ごす・・・とても贅沢な暮しのように感じます。

 

 

 

 

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足下

2019年10月18日 | 古民家

 靴を脱いでの生活・・・・日本だけの習慣では無いようですが・・・

世界的にも珍しく・・・中国やインドなどから入ってきた文化でも無く・・・高温多湿の地域柄や・・・

住まいの構造が、時代と共に変化して来た、独自の生活様式にも関係があるようです・・・。

下駄や雪駄・・・草履に足袋・・・・西洋から靴の文化が入って来るまで・・・

足下の環境は・・・高温多湿の気候に合った、簡素な履物が多くて・・・・

多くの人は素足で草履や下駄を履いて・・・足袋を履く人は武士や裕福な商人でした・・・。

職人が履く地下足袋・・・脱ぎ履きが少し面倒ですが・・・

履いてみると・・・足元が軽くなり・・・橋の欄干でも、高層ビルの鉄骨梁の上でも・・・

どんな所でもヒョイヒョイと歩けるような身軽さを手に入れられます・・・。

と・・・それは大げさですが・・・それほど足にしっくり来て、作業するにはもってこいの履きものです・・・。

古くからある履きものですが・・・底にゴムが付き出したのは明治に入ってからのようで・・・

紐で編み上げるタイプから・・・コハゼと言う金具を使ったタイプなど・・・

今ではファスナーやマジックテープまでありますが・・・個人的には、昔ながらのコハゼの地下足袋が・・・

何となく・・・足にはフィットしているように思えます・・・。

文化財になるような建物を後世に残すには・・・その当時の建物を残すだけでは無く・・・

当時の職人の技も同じように残さなければ・・・その先の修繕も・・・建て替えも出来ず・・・

ただ資料として残すのでは意味が無く・・・実物があるからこそ、リアルな感覚でいられる・・・

そんな風に思えば、職人の姿形・・・立振舞いまで真似てもいいような気もします・・・。

原爆ドームや奇跡の1本松(今では作りモノになってしまいましたが)・・・・

悲しい過去もそうですが・・・100年前の写真や・・・恐竜の化石など・・・

実際に実物が生きていた証拠がある事で・・・ワクワク感は高まります・・・。

自然と寄り添う暮らし・・・環境に負荷の少ない暮らし・・・・その中心に合った古民家の暮らし・・・

建物の軒をくぐり・・・土間に入る・・・式台に腰掛けたいがいの話は済んで・・・

積もる話でも無ければ上に上がる事もない・・・土間の生活はそんな場所でした・・・。

下駄や足袋・・・・あるドラマでも取り上げれ、少し興味を持つ人も増えたようですが・・・

地下足袋が恥ずかしければ・・・普段の足元に、足袋や下駄の生活など・・・

取り入れてみては、いかがでしょうか?

 

 

 

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ゆるい仕組み

2019年10月17日 | 古民家

 便利な世の中・・・・使わなくなったモノ・・・自分には必要で無モノ・・・?

そう思ったモノを・・・比較的簡単に、必要とする人に譲る仕組み作りがあります・・・。

自分は暖簾をくぐった事はありませんが・・・昔は、質屋・・・と言う商売があって・・・

不要なモノを売る・・・と言う感覚では無くて、お金が必要なので自分の持ち物の中から・・・

売れそうなものを質屋に持ち込んで・・・店主と交渉しながら査定してもらい・・・・

品物を預け・・・お金を工面してもらう・・・

あくまでも一時預けて・・・お金を借りうけ・・・一定期間の間に、工面してもらったお金と・・・

少しの手数料をプラスした金額を返して・・・預けておいた品物を返してもらう・・・。

そんなシステムでした・・・。

刀を預けたり・・・着物を預けたり・・・時計やカメラ・・・銘のありそうな焼き物や書など・・・

一定期間で工面してもらったお金を返せないと・・・質流れ・・・と言って、預けた品物は・・・

質屋の店頭に売りに出されたり・・・古着屋さんや骨董屋さんなどに売られてしまったりします・・・。

何となくのイメージで・・・質屋に入るのはバツが悪いように思えますが・・・

〇ルカリに出店されたり・・・〇〇〇オクに出店したりするのに何の違和感も無くて・・・

ゴミになってしまうモノを・・・必要な人に使ってもらえる、再利用の良い取り組みに思えます・・・。

それでも・・・大切なモノを預け・・・一時のお金を借りるのは、良く考えられた仕組みで・・・

ただお金を借りるだけでは無い・・・程よくゆるい社会の仕組みのように思います・・・。

木造一軒家が〇ルカリに出品されていない様に・・・建物の売買を公に向けてするには・・・

免許が必要だったりしますが・・・建築基準法にかかる建物はそれで良いとして・・・

それ以前の建物は適用除外など・・・ハードルを下げられないかな・・・と思います・・・。

空き家があれば・・・家主から譲り受け・・・移築して有効利用する仕組みは以前から行われていました・・・。

情報が多くの人に伝わり・・・その利用がもう少しゆるく行われれば・・・

古民家の活用も進むような気がします・・・。

それでも・・・悪さをする人がいれば、そんな仕組みも台無しになってしまうのですが・・・

古民家の活用などは・・・お金儲け主義にならない、社会公共性のある取り組みであってほしいと想います。

 

 

 

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