オヤマ沢田代に咲くピンク色のタテヤマリンドウ
花友のIさんが見つけてくれた変わり種の花、私も初めて見る色だった。
尾瀬・笠ヶ岳の登山コース図 杉本智彦さんのカシミール3Dで作成
途中のオヤマ沢田代湿原までは、至仏山の登山道を登り
その先の分岐から悪沢岳を通り、鞍部の樹林帯を抜けて、小笠に登り返すと
中腹から山頂まで、お花畑が続く笠ヶ岳が目の前である。
笠ヶ岳は、至仏山や谷川岳と同じ蛇紋岩の山で、蛇紋岩特有の
花が咲く。
中でも「ミヤマムラサキ」は、尾瀬でも笠ヶ岳にしか咲かない
貴重な花である。
「 この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)
数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)
数値地図50mメッシュ(標高) 及び数値地図10mメッシュ(火山標高) を使用した。
(承認番号 平22業使、第446号) 」
ミヤマムラサキ・ムラサキ科ミヤマムラサキ属 基準標本は戸隠山
東北を飛び越して、北海道と中部地方の高山帯の砂礫地に生える
高さ5~12センチの多年草。
茎や葉に白い剛毛がある。根生葉は長さ1~6センチ、幅2~6ミリの
線状被針形。花は淡青紫色で短い総状につく。
花冠は直径約8ミリで、のどに黄色の鱗片がある。分果にはカギ状の毛がある。
花期7~8月、分布日本固有 (谷川岳、白馬岳などが知られている)
但し北海道のものは、すべてエゾムラサキとする説もある。
以上 山渓の「日本の高山植物」から引用
7月17日(日曜日)、朝の鳩待峠の至仏山登山道入口
(プライバシー保護の為、一部にモザイクを入れました。)
さすがに連休の日曜日、戸倉の尾瀬第一駐車場は、満車に近い状態だった。
いつもの花友達のIさん、Kさんと始発のシャトルバスに乗るつもりで
行ったのだが、私の準備の悪さも有って、始発に乗り遅れてしまった。
それでも代替えのワンボックスタクシーに乗れて、10分遅れで鳩待峠に
着いた。
戸倉と鳩待峠の間は、シャトルバスとタクシーが共通利用できる券で
片道一人900円である。
鳩待峠の山荘前から至仏山・7月17日午前5時43分、青空が広がっている
尾瀬の笠ヶ岳は、数年前から単独で通っていて、花友の二人にもその
話しを何度もしていた。
だが、つくばから3時間半から4時間かかる距離がネックとなって
三人で登る話しは、なかなか実現しなかった。
それがやっと実現したのは、檜枝岐のバンガロー泊まりの経験から
戸倉の素泊まりの宿に前泊する計画ができたからである。
ところが私の大失敗で、前日の金曜日に食中毒を起こし
土曜日に戸倉に行けるかどうか判らない状態になっていた。
整腸剤を飲み、エアコンで部屋を涼しくして、早めに寝た。
16日土曜日、腹痛は何とか治まったが、体力はゼロでめまいがした。
やばいと思ったが、今更キャンセルはできない。
私の車で行く予定なので、私が行かないことには始まらないのだ。
パンとバナナの朝食を流し込み、栄養剤を飲んで、午後の出発に
供えた。
二人を乗せて谷田部ICを出たのは、午後の1時過ぎである。
外環、関越を走り、沼田で降りてロマンチック街道を走った。
途中でドラッグストアにより、ウイダーインのエネルギーと
マルチビタミンをまとめて買った。
食欲が無く、まともに食事ができないときの補助のつもりだった。
途中のコンビニでは、手に入らず、花友のIさんの助言で
ドラッグストアに寄って正解だった。
登山中の行動食としても、これは大いに役立った。
ゼリー状の為、食べやすく、喉の渇きも和らげてくれた。
何よりも最後まで体力が持ったのは、これのお陰だと思っている。
鎌田で左折して401号線の沼田街道に入ると、タイヤの摩擦で
なるメロディラインが現れる。
夏が来れば思い出すーなどと口ずさんでいると、メロディは
途中で終わってしまう。「あら、途中までなの」と花友も残念そうだ。
午後4時半過ぎに素泊まりの宿「いっちゃん」に着いた。
つづく
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旅のメモ
常磐高速に乗るため、谷田部ICに向かっていたら、とんでもない
交通事故を目撃した。
乗用車が横転して真っ逆さまになっていた。
下になった屋根が大きくへこんでいる。
パトカーが数台駆けつけ、消防車も2台ほど来ていた。
すでに救急車で運ばれたのか、運転手の姿は無かった。
通りすがりで、原因はわからないが、連休だというのに
こんな事故では台無しである。
行楽の時ほど、運転には注意したいものだ。
横転すれば、ガソリンに引火して、大惨事になりかねない。