女って一人の男を、
愛する量みたいな
ものが決まっているー
その量が全部吐き
出されたら、あんな
に愛したその匂いま
で嫌になってしまう
んじゃないか。
女というものはも
しかして、心で調子
よく男を受け入れても、
躰では受け入れない
正直な拒否反応部分
があるんじゃないかと
思った。
あのマリリン・モンロー
が「何人くらいの男と
恋をしましたか」と
聞かれて、
「いつもひとりです」と
胸をはって答えたの
には、女の生理の
本音がある。
女というものは一人の
男の匂いしか、自分の
胸と肉体に、芯から染み
込ませて受け入れないと
いう意味で、ぴしゃりと
反論したのでしょうか。
いまいる恋人の匂いが
いつまでたっても嫌だと
いうのは、心から愛せない
証拠かもしれない。
最初好きじゃない匂い
でもだんだん慣れて、
その匂いが安心できるよう
になってこそはじめて肌が
馴染む。素直に皮膚に
その男が馴染んでこそ、
心(しん)から男女関係。
これが男と女の交わり
の真髄、のような気がす
るのですが。