現住所が地球の堕天使たち―Ⅱ―

人によって文面は異なるが、私達
年柄年中、神さまに電報を打って
いる。

このトラブルを取り除いてください、
とか、あれが欲しいでのです、とか、
ここが痛いのでが、というふうに。

思いの外、神さまは親切で、一生懸
命私達の願いを叶えてくれようとす
る。最近、コイツは気持ちがギスギ
スしているなと思えば、心温まる場
面に遭遇するように導いてくれたり
する。

現住所が地球の堕天使たち ―Ⅰ―

人と人の出逢いはミステリア
スだ。人智では計れない。
あの時、あの人に出逢わなけれ
ば、今の自分は居ないだろう、
と思うことの連続である。

また別れも同じで、ある日突然、
目の前から消える人がいる。
死という形で消滅するケースは
もちろん、それまでの蜜月が嘘
のように、お互いに気が合わなく
なることもある。

とくに何かあったわけでもない
のにいつのまにか疎遠になり、
縁が切れる人もいる。

「何かがあたしの頬に触れた」―Ⅱ－

「何かがあたしの頬に触れた」―Ⅱ－
最後の恋。これで最後。
それは、ラスト、という意味
じゃなくて、ベスト、という
意味なんだ。

今、好きになったひと。
そのひとのことが、今までで
いちばん好き。

そう意味なんだ。
だったらわたし、
これが「最後の恋」でいい。

「何かがあたしの頬に触れた」―Ⅰ－

新しい恋が、やっと始まったら
しい。あたしは、自分の幸運を
神さまに感謝したい気持ちに
なった。

このひとでいい。
このひとが、いい。