それはどちらも小さくて
どちらがどちらかだか見
間違うほど
どちらが輝いているわけ
でもなく
どちらが重たいわけで
もなく
それはごくありふれた
けしの実のような小さな種
じつはふたつは同じもの
花が咲かなくては何の花
だかわからない
きっとそんなようなもの
しあわせになりたいと思った
ときから
しあわせは始まっている
だけど手のひらにのっている
この種が
どちらの種だかわからない
私はときどき弱くなって
しあわせをあきらめそうに
なる
すると美しくたおやかな芽は
あきらめのかたちに変わって
しまう
だけど決して踏みつけないで
夢「生きる」という名の光と水で
しあわせの芽にかわるのだから
いろんなことがあるけれど
可憐な花を咲かせましょう。