クロカメ日記

カメを中心に読んだ本のこと、見た映画のことや日々感じたことを書いていきます。

KAGEROU 斎藤智裕 著

2010-12-23 08:28:04 | 読書
 大変話題になり、興味津々で読み始めました。正直に言います。面白いです。大きな賞を取りましたが、それに値するものだと思いました。
 内容は、人間の生と死に関するもので、生きたいと思いながら死に向かう人に対して、自ら命を絶とうとする人の矛盾に関するものでした。作者は20代と聞いていますが、ここに書かれている内容は、人生のまた、生と死に対して直面したとしか思えないものでした。僕は、この本の内容に対して、ある部分では賛成ですが、大筋悲観的です。医学の発展は、当然発展しなければならないと思いますが、踏み込んではいけない部分があると思います。この本の特に最後には、この踏み込んではいけない部分に踏み込んでしまっている。これでこの本を締めているのは、もしかしたら、意図的で、作者から読者への問いかけなのだろうか?特に、最後の最後に、ミスプリがあり、シールで貼って訂正されている部分がある。これが、もし、意図的なものなのなら、僕は凄いメッセージだと思いました。
 
 
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母 オモニ 姜尚中 著

2010-12-20 20:48:52 | 読書
 我々日本人は、この国をどれだけ愛しているのか。まずはこのことを考えました。
 人間は、誰も母親から産まれる。母親の目線から、母の人生と自分の人生を振り返る。そこに、自分のルーツがはっきりと見えてくる。
 兎に角、読んでみてください。本当に色んな人に読んで欲しい。そう思いました。
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運命のボタン

2010-12-20 20:40:42 | 映画
 あるボタンが届けられ、そのボタンを押すと誰かの命が奪われ、100万ドルが手に入る。正直に言います、普通は押さないでしょう?ところが押してしまうんです。お金は手にはいるが、次々に不可解なことが。ハリウッド映画よ、どうなってんの?
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坂の上の雲

2010-12-19 08:03:34 | 日記
 正岡子規の壮絶な生き様に感動しました。病魔と闘い、苦しいときは死にたいと思う。しかし、痛みが和らぐと句が浮かび、もっと生きたいと思う。このシーンを見たとき、自分は必死に生きているだろうかと自分に問いかけた。正岡子規は、確かに前だけを見て生きた。人間は、後ろを振り返ることが多い。そんな中、ただ前だけを生きていた子規。本当に見習わなければならないと思いました。
 
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江 姫たちの戦国 下 田渕久美子 著

2010-12-14 05:44:04 | 読書
 浅井3姉妹の悲劇のうち最も過酷な後半。これまでは、3姉妹はいつも同じ立場でしたが、最後は、3姉妹を引き裂く出来事、関ヶ原、大坂の陣が起こってしまいます。長女の茶々は、豊臣の母、三女の江は、徳川の妻であり、豊臣に娘を嫁がせた母として、また、次女の初は、この両家の板挟みとなる。男達は戦うことだけを考える一方、女達は何とか戦いを止めようと奮闘する。しかし、この時代の女性の力は聞き入れられず、最悪の結末を迎える。
 この物語の冒頭、江は夢を見ます。何度も何度も同じ夢を。それは、暖かく柔らかい手に触れる夢でした。江は生涯この手の感触を探し続ける。母市のものでもなく、叔父信長のものでもない。父の手でもなく、秀吉の手でも、利休の手でも、2人の夫の手でもなかった。最後に3人目の夫である秀忠の手の感触であることが分かる。ここで、二人の出会い、3姉妹の運命が決定づけられる。波瀾万丈の人生の中で、この夢の手の感触を見つけるために多くの人と出会い、最後に運命と出会う。この本を読んで、結局運命は初めから決まっていて、変えられない、これは、天下人でも我々庶民でも同じなのだということです。
 これで、来年の大河の予習が終わり。ドラマがどんな展開になるのか、楽しみです。
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