あさっての
方向をむいて
いるけれど
それはときどき
なんだからね
ゼロ地点で
花占い
みっつよっつ
散らばって
大気がふるえる
「三千円の使いかた」
原田ひ香 著
久しぶりに小説を通して読んだ。
一気に読んでしまった。
物語の冒頭は題名にもある、
三千円をどう使うだろうかということから始まる。
三千円の使いかた。
金と生活は直結する。
金と人生もイコールとなる。
なるけれどそれだけでは収まりつかない人生がある。
家族を通して話が進められる。
祖母、姉妹、母、
イレギュラーとして生活感のない、
いや生きることのままならない男。
それぞれに生きるために金がついて回る。
節約、投資、高齢での仕事探し、奨学金等、
今がぎゅっと詰め込まれていてそれが程なく、
日射しを浴びている気持ちにさせられている。
夢と現実の半分こ。
新聞はとりあえずざっとは見通す。
道新をみている。
今年も好きなひとの記事は続いていた。
それにほっとする。
朝の食卓の山田香織さんである。