クラフト会員の皆さまへ
お疲れ様です。
10月例会の報告です。
実施日:平成28年10月21日(金)
場所:久留米西田工業団地福祉会館
第一部:稲積合金㈱森時氏より、鋳物業界の現状についてお話を頂きました。
第二部:事業承継をテーマに、グループディスカッションにて話し合い理解を深めました。
(以下、第二部の皆様の意見をまとめています)
[第二部 事業継承 意見のまとめ]
Ⅰ 事業を承継した後に現在の取引先(前社長との付き合いが深い)の関係をうまく保てるだろうか。
・新しい客を自分で広げていく努力をする
・お客さまが心配しないようにしておく
・お互いに年齢が上がるので、担当者が若くなった時の接し方
・前担当者とお客様の関係性の事前把握
・引き継ぎ後も会長職としていてくれたら
・社長の客を従業員で分けて営業した→結果、売上が下がることはなかった
・会社のブランドでやっているわけだから環境をうまく引継がないといけない
・前社長が抱え込み過ぎないほうが良いのでは
・サービスレベル低下、納期の遅れ等、質が下がったら減る
・技術の継承がきちんとできているかがポイント(製造業)
・顔を覚えてもらう。まずは顔を出すことから→技術的な話を少しずつ→信頼
・ホームページを作り直した
・知名度がないことから→営業を幅広く展開
Ⅱ 財務(経理)をどこからどこまでやるのか
※経営者会員様の現状
・家族でしている(身内)
・自分でしている
・売り上げに対しての最終利益(詳細を把握する)
・設備投資についての資金繰り(銀行とのやりとり)
・仕入に対する詳細把握
・決算書の内容をある程度把握する
・経理はしない経営とは別
・流れだけわかっておけば
・商工会のシステムを利用→会計ソフトを購入→会計事務所
・税理士、事務員
・決算書を理解できるようになるのがスタート→そこから任せるのか、自分でやるのかを選択すべき
※後継者がやっておきたい準備・取組は?
・誰に何をさせるかなどを考える
・株の受け渡し等
・税理士と良い関係を保つ
・決算書の内容を把握する
・仕入先、協力メーカー様との信頼関係の構築
・技術の継承、資材手配
・必要経費と売上の関係
・貸借対照表~損益計算書
・数字を見て、現状を分析する力をつけていかなければならない
→その後どう展開していくか、していきたいかを明確にできる力をつける
Ⅲ 技術・ノウハウの継承に不安が有ります。
承継するまでにどんな取り組みができるだろうか?また経験談がございましたらご記入ください。
・勉強し努力する
・見て覚える
・ネットを活用し自分でやってみる
・壁にぶち当たるたびに応用していく
・場数を多く踏む
・つながりによる協力者
・熟練者から習う
・代表者が技術を持つ
・やらないと何も始まらないので、期限を決めて計画性をもってやらせる
・技術ありきから機械の性能のありき
・技術を覚える人間を育てる
・1人だけができる仕事というパターンをせずに何もできる状態にする
・汎用旋盤の仕事はそれにあてはまらないのでどうしよう
・マニュアルを作る
・IT系から機械系になって・・・かなり昔の機械、製作 図面もない、何もない
先代と同じ仕事が出来ない状態→不安
・時代の弊害
・先代と同じにはなれないが、自分なりのやり方で事業を継承することができる
Ⅳ 経営者になる前にしておきたい準備
※承継前にしておいてよかったと思う準備を経験をもとにご記入ください。(経営者会員様)
・折れない心を鍛えること 芯をしっかり持つ
・プラス思考の精神を備えもつ
・苦が苦じゃないと思える精神力を身につける
・問題に立ち向かう、逃げない勇気を鍛える
・会社の選別
・設備の使い方、経理
・お金、人材
※継承前にしておけばよかったと後悔していることをご記入ください(経営者会員様)
・免許、資格
・経営学(MBA)を勉強しておけばよかった
・仕入先をしっかり見といて代が代わったときに条件が変わらないように
・購買の仕事をやっておく
・同じ業界の仕事をしておけばよかった(違う業界からいきなり会社に入った)
・やりすぎると、社員との間に距離が出来る
・自分の経験(前職)から、会社の風土ややり方を変えようと取り組んだ
・仕事量
※現在までに行っている準備をご記入ください(後継者様)
・社長の話をよく聞く(取引先の関係性などの人間関係)
・お金、経理面
・実務→経理
Ⅴ 事業継承のタイミングは?
※どういったタイミングで承継され代表者になられましたか?
・父親から一方的に譲られた。心の準備は出来てはいたけど。
・個人から→法人化したタイミングで承継
・売上が下がったときに承継
・無理矢理、いきなり
・親の老い(きつい、元気なうちに)
・取引先が若返ったのでそれに合わせて代わった
・仕事量の比率で
・親が代わりたいというタイミングで
・親の死別
・30~40歳
※どういうタイミングで承継するほうが良いかをご記入ください
・先代の技術をほぼ受け継いだとき
・景気が悪くなったとき
・親が元気なうちに
・社長の意欲がなくなったとき
・いつでもいいんじゃないか?しかし準備は必要!
・生きているうちに、早いに越したことはない。(土壌が整い次第)
・まだなりたくない
・景気の下降局面に引継いだら、先代がカバー(バックアップ)してくれながら超えられるので、そのタイミングが良いと思う
以上です。
皆様のご参加ありがとうございました。