尊敬する清水友邦さんの記事をまたまた紹介
facebookより
30カ国以上の国は何らかの形で大麻の使用を認めて、世界は大麻合法化の流れになっていますが、現在の日本は大麻の所持が犯罪行為になっています。
厚生省のホームページです。
『大麻は脳に影響を与える違法な薬物です!
間違った情報に流されず、正しい知識で判断しましょう。
大麻に含まれる有害成分、THC (テトラヒドロカンナビノール) は、幻覚作用や記憶への影響、学習能力の低下等をもたらします。』
カナダなど合法化された国では無罪でも日本は最高懲役5年、営利目的栽培には懲役10年という重い刑罰が科せられます。
なぜこんなことになっているのでしょうか?
日本人は昔から麻糸でへその緒を切り、麻を素材にした弓弦、凧糸、かつおの釣り糸や漁網を使い、麻の茎の入った家に住み、麻の鼻緒で作った下駄を履き、麻布でできた着物や褌(ふんどし)を身に付け、麻の蚊帳の中で麻糸で作った畳の上で眠っていました。
昔から大麻は穢れを祓う力があると信じられていたので伊勢神宮の御祓大麻(おはらいたいま )は何百万枚も配布されています。
農家は麻を植えて衣服を作っていました。いたるところで麻が植えられていました。昔の岩手県沢内村では麻を燃やしてその煙をすって盆踊りに出かけるのが習慣でした。
出雲風土記では麻を蒔いた神としてアオハタサクサヒコ(青幡佐久佐彦命)がでてきます。
八重垣神社の場所は昔佐久佐神社といいました。
神社がある松江市佐草は昔、大草の郷と呼ばれ大麻が沢山茂っていました。
饒速日命(ニギハヤヒ)を先祖とする穂積氏は仙台に麻の栽培を教えて青麻神社を建立しています。
穂積(ほずみ)氏は鈴木氏の祖でもあり熊野三山の神職でもありました。
日本はいたるところに大麻が沢山茂っていました。
ユダヤ教でも大麻は神聖とされていました。
旧約聖書エゼキエル書第 44 章で「神殿に入るときには頭には亜麻布の冠をつけ、腰には亜麻布の袴をつけ麻の衣服を着なければならない。」と神は祭司に麻の服で聖と俗との区別つけるように指示しています。
大麻で芸能人が検挙されてよくニュースにでますが、数多くの裁判を手がけた丸井英弘弁護士は、大麻取締法は問題があるといっています。
大麻取締法で大麻の栽培、輸出入は懲役7年以下、所持、譲渡は懲役5年以下の罪に問われます。
つまり、大麻をただ持っているだけで、誘拐と同じ悪質な犯罪とされてしまうのです。
ただし、テトラヒドロカンナビノール (THC)が含まれるのは葉と花冠なので、繊維の素材となる茎や食用の種はTHCが含まれないので、所持しても犯罪とはなりません。
大麻は、幻覚性や中毒性があり危険な麻薬と思っている人が多いですが、大麻には致死量がなく、大麻摂取による死亡例は報告されていません。
平均有害性スコアの薬物のうちヘロインが1位、アルコールが5位、たばこは9位、大麻は11位となっています。
法律を作って市民を保護する利益・権利のことを保護法益といいますが、大麻取締法は、窃盗罪や傷害罪のような被害者が存在しません。
関係者の証言を聞いても、大麻の作用は心身をリラックスさせるだけで、犯罪性も反社会的な要素はなく、憲法第一三条で保障された幸福追求権を否定した違憲なものであると、丸井英弘弁護士は考えています。
厚生省や警察等取締当局や裁判所は、「国民の保健衛生上の危害の防止」と説明していますが、酒やタバコも有害なので為政者が恣意的に用いれば、すべて取り締まりの対象になってしまいます。
大麻取締法はきわめて保護法益が不明確なのです。
つまり、法律が成立する合理的妥当的な根拠がないのです。
最近のMRIなどを使用した医学的研究では、アルコールやニコチン、コカインよりも大麻が有害だと立証できなかったとされています。
大麻が暴力や攻撃性、非行などの主因となるという事も、否定されています。
ただし、ヘロインのような物理的な中毒性はなくともチョコレートのような心理的依存性があり煙による害もあるので、大麻が健康上、全くの無害ではないことは、お断りしておきます。
私は呼吸道を提唱していますので、恍惚や陶酔に導く変性意識状態は、煙を吸わない呼吸の方が健康的だと思っています。
大麻取締法は、占領米軍GHQによって1948年に制定されました。
その当時のアメリカは大麻を規制していたのです。
大麻を規制した理由は、1937年にアメリカで「大麻課税法」が制定されたように綿花の栽培業者、衣料の原料である合成繊維の石油業界、製紙の原料のパルプ業界の保護にあり大麻の禁止には経済的な理由がありました。
大麻は荒れ地や干ばつでも成長し、肥料や農薬も必要としません。
大麻からは紙と建材が作られ土で分解するバイオプラスチックも作ることができました。
麻の繊維から丈夫なロープも作れます。
中国では昔から鎮静の漢方薬として使われ、最近は緑内障、ガン、アルコール依存、アルツハイマー、鬱病の治療に注目を浴びています。
大麻は食料、油、衣服、紙、建材、薬として日本でも自給できる有益な植物ですが現代社会は不当な扱いをしているのです。
戦後、GHQの指導で大麻取締法という法律が出来て以来大麻は麻薬として取り締まりの対象になってしまいました。
終戦後、全国に600社あった大麻神社も改名を迫られましたが当時の神社庁と関係者は断固拒否して改名はなんとかまぬがれました。
しかし戦後の大麻栽培は犯罪と結びつくイメージが出来てしまったことと木綿に押されて日本の大麻産業は著しく衰退してしまいました。
繊維取得用に開発された大麻草(品種名:トチギシロ)は薬理成分テトラヒドロカンナビノール (THC)が含まれませんが栽培は大麻取締法のために認可制となっています。
1996年にアメリカ、カルフォルニア州で医療用大麻が合法化されてから、州法と連邦法が異なるアメリカでは州によって事実上黙認するようになりました。
大麻が合法化になったのはチェコ、カナダ、ウルグアイ、フランス、コスタリカ、アルゼンチン、ポーランド、スイス、ドイツです。
タイはアジアではじめて大麻の実質合法化に踏み切って大麻は麻薬リストから外れています。
ニューヨークでは嗜好用大麻の販売が開始されています。
世界は合法化の流れになっていますが、日本で権力を握っている政治家のマインドが機械のように機能しているので、合法化には時間がかかると思います。
統一教会の政治状況とコロナ騒ぎを見るとわかると思います。
大多数の人々が眠りから醒めない限り、保守的なマインドは同じことを延々と繰り返してしまうのです。
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