◇
冒頭に掲げた
「藤原定家 『明月記』の世界」
は、平安末期から
鎌倉初期にかけて
京に生きた歌人、
藤原定家 が残した
『明月記』と呼ばれる
膨大な日記から、
この不世出の歌人の日常を
読み解いたもの。
◇
( kindle版あり )
◇
「 『新古今和歌集』や『小倉百人一首』
の選者として知られる歌人藤原定家は、
果たしてどのような日常を送っていたのか。
青年期から生涯にわたって綴られた日記
『明月記』を詳細に読み解くことで、
宮廷での公務の心労、
人間関係の軋轢、
家長としての重圧と苦悩、
息子たちへの思いなど、
生身の定家の姿を浮かび上がらせる。 」(内容)
◇
( 追記 )
◇
下は、小説家の堀田善衛さんの
「定家明月記私抄」。
◇
◇
「 紅旗征戎吾ガ事ニ非ズ―
源平争闘し、群盗放火横行し、
天変地異また頻発した、
平安末期から鎌倉初期の大動乱の世に、
妖艶な「夢の浮橋」を架けた藤原定家。
彼の五十六年にわたる、難解にして
厖大な漢文日記『明月記』
をしなやかに読み解き、
美の使徒定家を、
乱世に生きる二流貴族としての
苦渋に満ちた実生活者像と重ねてとらえつつ、
この転換期の時代の
異様な風貌を浮彫りにする名著。
本篇は定家四十八歳まで。 」(内容)
◇
下は、その続篇。
◇
◇
「 凉秋九月月方ニ幽ナリ―
平安文化の最後に大輪の花を咲かせ、
その終焉をも見とどけた藤原定家。
源平争闘の中に青春期を持った彼は、
後半生でもまた
未曾有の乱世に身をおかねばならない。
和歌を通して交渉のあった源実朝の暗殺、
パトロンであり
同時に最大のライヴァルでもあった
後鳥羽院の、承久の乱による隠岐配流。
定家の実像を生き生きと描きつつ、
中世動乱の全容を甦らせる名著。
続篇は定家壮年期から八十歳の死まで。 」(内容)
◇
(インスタグラム版「老後は京都で」は→コチラ)