◇
◇
「 全国各地の花街とそこに生きる芸妓や舞妓、
それを支える職人たちの「いま」を、
歴史や文化、芸能など
さまざまな観点から紹介した書籍です。
花街――可憐な舞妓と洗練された芸妓、
そして彼女たちの珠玉の芸と
もてなしを誇る格調高いお座敷。
「一見さんお断り」の言葉でイメージされる
別世界と捉えられる一方で、
近年は観光地としての人気も高まり、
芸妓や舞妓は日本の美意識や
文化を伝える存在として注目されています。
花街があるのは京都だけではありません。
全国各地に、その土地の歴史や
習俗・文化と深く結びついた
特色をもつ花街があり、
地域に根差した行事や芸能を通じて、
そのもてなしの真髄を伝えてきました。
また近年はその文化を次代につないでいくことを目指し、
伝統を守るだけでなく、芸妓の育成方法をはじめ、
舞踊公演や一般向けの催し、他地域の花街との連携など、
時代に即して大きな変化をとげている部分もあります。
本書は、そうした全国各地の花街とそこに生きる芸妓や舞妓、
その稼業を支える職人たちの「いま」を記録し、
40年以上花街の撮影を続ける
カメラマン・溝縁ひろし氏の写真とともに、
歴史や慣習、芸能、行事、美粧など、
各地で育まれてきた花街と芸妓の文化を
さまざまな観点から紹介します。
■目次
◇花街という世界
おもてなしという「芸」/花街とはどんな場所か/
花街をかたちづくる業種/花街のことば
◇京都五花街
祇園甲部/宮川町/先斗町/上七軒/祇園東/
京都花街の歳時記/舞妓から芸妓へ/
立方と地方/芸妓・舞妓が学ぶ芸事/
花街の音色を守る今井楽器店
◇芸妓・舞妓のよそおいとそれを支える職人技
舞妓のよそおい/芸妓のよそおい/舞妓の髪型/
芸妓のかつら/花かんざし12ヶ月/舞妓の髪を結う/
芸妓の美しさを引き出すかつら/
季節をうつす花かんざし/
和の化粧/芸妓・舞妓の着付け/男衆/
四季のよそおいと着物/
「衣」をコーディネートする/色鮮やかな友禅染/
舞妓・芸妓の後ろ姿を彩る帯/
シャリ感のある夏の帯、ぬれぬきの帯/
見せる量でかわいさを表現する帯揚/
舞妓を飾る華やかなぽっちり/
日本髪を引き立てる刺繡半襟/
履物のいろいろ/芸妓・舞妓の小間物類/
夏のご挨拶・京丸うちわ/
祇園甲部年末の風物詩「おことうさん」と福玉
◇東京の花街
葭町/新橋/赤坂/神楽坂/浅草/向嶋/八王子/
江戸小紋と花街の着物
◇全国の花街
盛岡/七日町/古町/金沢/名古屋/元林院/
大阪/高松/松山/高知/徳島/博多/長崎 」(内容)
◇
◇
(インスタグラム版「老後は京都で」は→コチラ)