老後は京都で !

京都の町中(堺町六角)と東京(青山)を気ままに行き来する二地域居住を実践中。 

「失われた夜の歴史」

2020年07月21日 | 読書一般

失われた夜の歴史
クリエーター情報なし
インターシフト

五山の送り火が点火される時刻になると、

京都の市内はほとんどの建物が消灯して、

普段あまり経験したことのない 

闇 = 夜 を体験することができる。

紫式部や清少納言、鴨長明や吉田兼好が観ていた

京都の夜空とは、こういったものだったのか、、、、

と妙な感慨にも浸りがちだが、

冒頭の、「失われた夜の歴史」は、

近代(産業革命)以前の人間にとって

「夜」とは何であったのか ?  

を探った本。

以下は、その内容紹介。

「夜が暗闇だった時代の、驚くべき真実。

産業革命以前、電灯などもまだなかった当時、

夜の暗闇では悪魔などが跋扈する一方で、

自由を求める人々は夜に解き放たれた。

そして夜間、一度起きてはまた眠る「分割睡眠」が常態だった。

文学・社会・生活・心理・思想・魔術——

私たちが忘れてしまった、

夜の魅惑と恐怖を初めて描き尽くした傑作 !

ジョージ・スタイナー、テリー・イーグルトン、絶賛 !

★数々の賞・年間ベストブックに輝く名著、待望の刊行

(図版多数・カラー8頁)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

::著者::

ロジャー・イーカーチ
ヴァージニア工科大学の歴史学教授。本書を含め、4冊の著作がある。

::目次::

はじめに:もうひとつの王国

●第1部:死の影

第1章:夜の恐怖——天上と地上
第2章:生命の危険——略奪、暴行、火事

●第2部:自然界の法則

第3章:公権力の脆弱さ——教会と国家
第4章:人の家は城塞である——良い夜のために
第5章:目に見える暗闇——夜の歩き方

●第3部:闇に包まれた領域

第6章:暗闇の仕事——仲間と共に
第7章:共通の庇護者——社交、セックス、そして孤独
第8章:騎士ウォーカ———王侯貴族たち
第9章:束縛から放たれて——庶民

●第4部:私的な世界

第10章:寝室でのしきたり——儀式
第11章:心の糸のもつれ——眠りを妨げるもの
第12章:私たちが失った眠り——リズムと天啓

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

::絶賛::

著者の近代以前の文明における「夜景」の研究は、
文学から社会史、心理学、そして思想史にまでわたっている。
これは第一級の先駆的な功績である。

――ジョージ・スタイナー

途方もなく広範囲にわたる、さまざまな文化の資料を漁り、
魔女から消火活動、建築、そして家庭内暴力に至るまで、
ありとあらゆることを教えてくれる。

――テリー・イーグルトン

・・『ワシントンポスト』『ニューヨーカー』

『フィナンシャルタイムズ』

『ガーディアン』『ロンドンタイムズ』ほか、

世界の50を超えるメディアで紹介。

◎賞

フィーアルファシータ国立歴史栄誉協会賞、チャールズ・スミス賞、
ヴァージニア図書館ノンフィクション部門賞ほか

◎年間ベストブック

『オブザーバー』紙、『ディスカバー・マガジン』誌、

『ヒストリートゥデイ』誌

(A Longman History Today)、

amazon.com のエディターズベスト3(歴史学)ほか   」

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